記事番号: 1-5257
公開日 2016年03月22日
平成27年度南米移住者子弟研修生受入事業で今年7月に来沖し研修をスタートさせた山田ジェシカさん(ブラジル)と当銘フェリッペさん(ブラジル)が、約5か月間の研修を終え、12月に帰国しました。沖縄滞在中は、日本語や文化研修に励むだけでなく、市民との交流を積極的に行い、移民や海外について伝えました。そんな2人の研修や沖縄滞在の様子を紹介します。
研修報告書(training report)はこちら →研修報告書[PDF:10MB]
修了式・送別会
12月1日(火)、研修の修了式と送別会が行われ、市長からは修了証書が授与されました。送別会では、琉球舞踊や三線の披露や生け花や書道の展示をしました。お世話になった親戚や講師の方々、企業訪問受け入れ先、友人が見守る中、研修の成果を発表しました。市長からは「この研修が母国と浦添市とを繋ぐ架け橋として活躍してほしい」と激励の言葉が送られました。また、研修でお世話になった身元保証人、文化研修受入先、企業訪問受入先の皆様に感謝状が贈呈されました。
- ▲琉球舞踊「かなよー」
- ▲一生懸命練習した「鳩間節」
- ▲5か月間でここまで成長しました。
- ▲沖縄で初めて弾いた三線
▲お世話になった皆様と
感謝状贈呈(文化研修・企業訪問受入先)
文化研修 | 琉球舞踊 |
柳清本流 和華の会 師範 前田 文子 様
|
三線 | 琉球古典音楽野村流保存会 師範 幸地 光男 様 | |
書道 | 龍賓沖縄書道会 副会長 大城 碧鳳 様 | |
生け花 | 嵯峨御流 比嘉 絹甫 様 | |
企業訪問 | 沖縄コカ・コーラボトリング株式会社 | 代表取締役社長 髙橋 俊夫 様 |
沖縄ビジネス・インキュベーション・プラザ | 代表理事 能塚 義之 様 | |
琉球びんがた事業協同組合 | 理事長 屋冨祖 幸子 様 |
研修スケジュール
研修生は、午前は日本語研修、午後は文化研修を受けました。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
午 前 | 日本語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 | 日本語 |
午 後 | 三 線 | 市 役 所 | 書 道 | 生け花 |
琉球舞踊
|
文化研修
研修では、三線、琉球舞踊、書道、生け花を学びました。ほとんどが初めての経験です。琉球舞踊では、体の動かし方や歩き方から学び、「鳩間節」と「かなよー」が踊れるようになりました。沖縄の古典音楽が好きな2人は、三線も一生懸命学びました。書道では、初めて持つ筆の走らせ方に戸惑いながらも、だんだん上手になり、今では「浦添」と書けるようになりました。生け花では、花の配置を学び、文化祭に出展することができました。先生方のご指導の下、5か月間で見違えるほど上達しました。
- ▲三線
- ▲生け花
- ▲書道
- ▲琉球舞踊
企業訪問研修
日本の産業や経済について理解を深めてもらうため、研修生の希望する分野で企業訪問を実施しました。ジェシカさんは沖縄の伝統工芸に興味があり、「琉球びんがた事業協同組合」での研修を希望しました。商品の製造過程や企業の創業に関心があるフェリッペさんは、「沖縄コカ・コーラボトリング株式会社」と「一般社団法人 沖縄ビジネス・インキュベーション・プラザ」に受け入れていただきました。
※詳しくはこちらからご覧いただけます。 → 平成27年度企業訪問
地域との交流
~ 外国を知ろう!南米にある『うらそえ』 ~
研修生は、沖縄滞在中に地域との交流を通し移民や南米について伝えました。次世代を担う子供たちに移民について知ってもらおうと小学校を訪問し、「外国を知ろう!南米にある『うらそえ』」を開催しました。総合的な学習の時間での小学校訪問は、今年が初めてです。緊張しながらも、練習した日本語で移民やブラジルについて伝えました。
※詳しくはこちらからご覧いただけます。 → 小学校訪問
- ▲元気いっぱいの子どもたち(前田小)
- ▲クイズゲームに答える子どもたち(宮城小)
~ 「おきなわ国際協力・交流フェスティバル2015」に出展 ~
11月に開催された「おきなわ国際協力・交流フェスティバルでは、ブラジルのアマゾン住民セット作りやブラジルクイズを通して、ブラジルについて紹介しました。会場にはたくさんの方が来場し、一緒におもちゃ作りを楽しみました。
- ▲子どもたちに大人気!「アマゾン住民セット」作り
- ▲日本語で説明しました。
~ 名桜大学 中南米コースでの講義 ~
大学生にも移民について知ってもらおうと、名桜大学の中南米コース講義「中南米の社会」でブラジルの移民について紹介しました。大学生の前でプレゼンテーションをするのは初めてなので、とても緊張しました。沖縄の若い世代の人が移民の歴史を知り、今でも南米に「浦添」があることを知ってもらうことは、私たちにとってとても重要なことです。今回のプレゼンテーションで、少しでもブラジルの移民やブラジル浦添郷友会について知ってもらえたので、とても嬉しいです。
- ▲緊張したプレゼンテーション
- ▲移民とブラジルについて紹介
~ 「放課後こども教室」での交流 ~
宮城小学校の「放課後こども教室」で交流をしました。子どもたちは元気で、とても楽しかったです。私たちの顔がウチナーンチュなのに、ブラジル出身ということで、おどろく子どもたちもいました。
- ▲一生懸命作る子どもたち
- ▲ブラジルのクイズ
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