記事番号: 1-1680
公開日 2016年02月24日
中南米を中心に、ジカウイルス感染症(ジカ熱)が報告されています
●ジカ熱とは
ジカウイルスが感染することにより起こる感染症です。 ジカウイルスを持った蚊がヒトを吸血することで感染します(蚊媒介性)。基本的に、感染したヒトから他のヒトに直接感染するような病気ではありませんが、稀なケースとして、輸血や性行為による感染が指摘されています。感染して全員が発症するわけではなく、症状がないか、症状が軽いため気付かないこともあります。
妊娠中の女性が感染すると胎児に感染する可能性が指摘されていますが、その感染のしくみや感染時期はわかっていません。
●症状と治療法
軽度の発熱、発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠感、頭痛などが主な症状です。これらの症状は軽く、2~7日続いて治まります。
現在、ジカウイルスに対する特有の薬や、予防接種はなく、患者の症状に応じた対応(対症療法)となります。
●市民のみなさまへ(特に妊婦の方)
近年、ブラジルにおいて小頭症の新生児が増えており、ジカウイルス感染との関連が示唆されています。このため、妊婦の方の流行地域への渡航は控えた方が良いとされています。
やむを得ず渡航する場合は、防蚊対策を講じ、蚊に刺されないよう注意してください(肌の露出を避ける、虫よけ剤を使用する)。
◆厚生労働省リーフレット「中南米地域でジカ熱が流行しています」
●ジカ熱の流行地域(平成28年2月16日現在) 最新の情報は米国CDCホームページを確認してください。
アルバ、バルバドス、ボリビア、ボネール、ブラジル、コロンビア、コスタリカ、キュラソー島、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサルバドル、仏領ギアナ、グアドループ、グアテマラ、ガイアナ、ハイチ、ホンジュラス、ジャマイカ、マルティニーク、メキシコ、ニカラグア、パナマ、パラグアイ、プエルトリコ、セント・マーティン島、スリナム、米領バージン諸島、ベネズエラ
米領サモア、サモア、トンガ
カーボベルデ
●日本での発生
日本国内で感染した症例はありません。 海外の流行地で感染し、発症した症例が、 2013年以降、3例国内で見つかっています。
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