記事番号: 1-4593
公開日 2022年12月08日
☆なくそう!望まない受動喫煙☆ ~マナーからルールヘ~
令和2年(2020年)4月1日より、改正健康増進法が施行され、望まない受動喫煙の防止を図るため、健康に対する影響が大きい子どもや患者さんに配慮し、施設の一定の場所を除き喫煙を禁止するとともに、管理者の方が望まない受動喫煙を生じさせないよう配慮することが義務付けられました。
この改正法により、多くの利用者がいる施設、飲食店等において、原則屋内禁煙となります。また、学校や病院、児童施設、行政機関等については敷地内禁煙となります。
受動喫煙とは?
たばこを吸わない人が、自らの意思とは関係なくたばこの煙を吸ってしまうことを言います。
たばこの煙は、主流煙と副流煙があり、主流煙はたばこのフィルターを通して吸い込む煙のこと、副流煙はたばこの火がついた部分から立ちのぼる煙のことをいいます。
副流煙には、発がん性物質やニコチン、一酸化炭素などの有害物質が主流煙の多量に含まれいるため、喫煙者本人だけでなく受動喫煙により周囲の人にも健康への悪影響が及びます。
受動喫煙は、職場や飲食店、バス停、家庭等、様々な場所で起こっています。
たばこを吸わない方への健康への悪影響を防ぐには、たばこを吸う方にマナーを守ってもらう事が大切です。
たばこの煙による健康影響
主な疾患 |
|
---|---|
大人 |
乳がん、脳卒中、臭気・鼻への刺激感、肺がん、虚血性心疾患、呼吸器疾患、乳幼児突然死症候群(妊娠・出産)、鼻腔・副鼻腔がん 等 |
子供 |
喘息、呼吸機能低下、中耳疾患、虫歯 等 |
市民からの相談が増えています!
浦添市には、市民の皆様から受動喫煙やたばこに関するご意見やお悩みなどが寄せられています。
「近隣アパートから、たばこの煙が流れ込んできます。子どもも居るので、健康に被害が無いか心配です。」
「通学路でたばこを吸っている人がいます。小学生たちの受動喫煙が心配です。」
「バス停で待っているときに、近くのお店の喫煙所からたばこの煙が流れてきて、嫌な思いをしています。」
「呼吸器疾患を患っており、アパート隣の部屋の方がベランダで吸っているので、流れてくる煙が心配。」
●市民の皆様へのお願い●
健康増進法では、「喫煙をする際、望まない受動喫煙を生じさせることがないよう周囲の状況に配慮しなければならない」とされています。
たばこを吸う時は、こども等の受動喫煙による健康被害が大きい人がいないか、たばこの煙が流れるところに人がいないかなど周りを見渡して確認しましょう。望まない受動喫煙が起きないように゛配慮義務”が定められていることを意識しましょう。
△自宅ベランダや私有地での喫煙△
自宅のベランダや庭で喫煙した場合、たばこの煙や臭いが近隣の方への迷惑になっている場合があります。また、換気扇や通気口を通って近隣の建物内へ流れ込んでいる可能性もあります。
●自宅やプライベートの空間で喫煙する際も、周りの方に煙がいかないようにしましょう
△人が多く集まる場所での喫煙△
多くの人が集まる場所(飲食店、事業所、商業施設、宿泊施設など)は、原則屋内での喫煙は禁止となっていますが、一部施設(学校、病院、行政機関等)を除き屋外については罰則規制はありません。
そのため、モノレール駅周辺、バス停周辺、多くの人が利用する施設の周辺、公園、歩道など、人通りの多い場所では、「望まない受動喫煙」が起きやすくなります。
●できるだけ周囲に人がいない場所で喫煙をするように配慮しましょう。
●飲食店や事業所などの出入り口等に設置している灰皿などで喫煙する際は、歩道を歩く人やお店を利用する人が望まない受動喫煙にならないように注意してください。
△こどもがいるところで喫煙していませんか?△
子どもは、受動喫煙による健康への影響が大きいため、特に配慮が必要です。また、家庭での喫煙は、こどもが受動喫煙にさらされる可能性がとても高くなります。
換気や空気清浄機などを使用しても、たばこの煙を十分に取り除くことはできません。
●子どもが多く利用する公園やその周囲、学校・保育所等に接する道路では、喫煙をしないようにしましょう。
●家庭での受動喫煙をなくしましょう。
👇受動喫煙対策に関する情報はこちらもご確認下さい👇
☆「受動喫煙対策」厚生労働省Webサイト(外部リンク)
☆たばこ対策(沖縄県ホームページ)
http://www.pref.okinawa.jp/site/hoken/hoken-nan/kenko/tabako.html
☆禁煙治療に保険が使える沖縄県内医療機関一覧(沖縄県ホームページ)
https://www.pref.okinawa.jp/site/hoken/kenkotyoju/tobacco/kinen-gairai.html
浦添市においても喫煙に対する正しい知識を普及するため、パネル展等の様々なイベントを通し、 たばこ対策 を行っております。
また、たばこを止めたい人の為に、 禁煙外来の情報提供 も行っております。
たばこは、受動喫煙による健康への影響も指摘されており、公共空間での受動喫煙防止を進めるため、保健所と連携しつつ 敷地内禁煙に取り組む市内の公共的施設の拡充 を図っています。
ぜひ、たばこを吸う際のマナーを見直し、「受動喫煙となる場所の限りなくゼロ」を目指しましょう。