公開日 2011年09月09日
更新日 2014年10月30日
2011年度 第Ⅱ期常設展
漆 ~アジアが育んだ宝もの~
会期:2011年9月9日(金)~2012年1月22日(日)
漆を利用する文化は、アジアに古くからありました。漆の光沢や質感、見た目の美しさや使い心地の良さは、いつの時代も人々の心を引きつけてきました。また地域の風土や文化を反映した特色ある漆芸品がアジア各地で作られ、人々の暮らしの中に息づいています。
今回の常設展では、琉球をはじめアジア各地で作られた多様な漆芸品を製作地ごとに紹介します。この機会にぜひお楽しみ下さい。
第1室
琉球(沖縄) −琉球王国時代−
琉球は、周辺諸国との関わりの中で特色ある文化を形成してきました。中でも漆芸品は王国を代表する工芸品の一つとして、盛んに製作され外交や交易に用いられました。この部屋では、王国時代に作られた琉球漆器を紹介します。
朱漆花鳥沈金膳 | 黒漆山水人物螺鈿八角食籠 |
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第2室
琉球(沖縄) −明治~現代−
廃藩置県によって琉球から沖縄県となり、琉球漆器の文様や製作環境も大きく変わりました。この部屋では明治以降の琉球漆器を紹介します。
朱黒漆波上風景堆金硯箱 | 黒漆米水陸編成隊漆絵箔絵壁掛 |
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第3室
東アジア −日本・朝鮮・中国−
日本・朝鮮・中国といった東アジアの国々では古くから漆の利用がなされてきました。そして、相互に影響を受けつつも、それぞれ特色を持った漆芸文化が発展しました。ここからは、東アジアの漆芸品を紹介します。
黒漆春秋草蒔絵徳利(日本) | 屈輪筆(中国) |
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第4室
東南アジア −タイ・ミャンマー・ラオス・ヴェトナム−
東南アジアでは大陸部を中心に漆器製作が行われています。仏教国であるこれらの国々では、寺院や仏像、仏具といった漆塗装の建築物や漆芸品が多く見られます。ここからは、東南アジアの中でも タイ・ミャンマー・ラオス・ヴェトナムの漆芸品を紹介します。
人物文ガラス象嵌堆起金彩板(ミャンマー) | 朱漆人物花文堆起漆供物器 (ミャンマー・シャン族) |
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第5室
漆を科学する
この部屋では漆を科学すると題し、漆器を科学分析することで分かったことなどを作品とともに紹介します。
潤塗花鳥密陀絵盆 | 朱漆牡丹唐草沈金合子 |
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会場情報
会期 | 2011年9月9日(金)~2012年1月22日(日) |
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開館時間 | 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで) ※金曜日は午後7時まで(入館は午後6時30分まで) |
観覧料 | 一般150円(120円)、大学生100円(80円)、小・中・高生無料 ※( )は20人以上の団体料金です。 |
休館日 | 月曜日 ※ただし祝日または振替休日に当たる場合は開館します。 ※年末年始の12月28日(水)~ 1月4日(水)は休館します。 |
会場 | 浦添市美術館 |
解説会 | 2011年9月10日(土)、10月8日(土)、11月12日(土)、12月10日(土)、 2012年1月14日(土) ※毎月第2土曜日に開催しています。 ※毎回午後2時から1時間程度行います。 ※参加には常設展観覧料金が必要です。 |
その他 | 音声ガイドを無料でご利用いただけます。 ご希望の方は受付にてお申し付け下さい。 (対応言語:日本語、英語) |