2006年度 後期常設展「時代とともにあゆむ」

公開日 2006年10月08日

更新日 2014年10月30日


2006年度 後期常設展



時代とともにあゆむ



会期:2006年10月8日(日)~2007年4月22日(日)



今回の常設展は『時代とともにあゆむ』と題し、琉球漆器の歴史を紹介します。



第1室



うるし・いろいろ



漆器をかたちづくる芯の部分は素地といい、主に木や竹が使われますが、その他にも布・皮・陶磁器などが使われることもあります。また、漆器の加飾技法には貝を貼り付けたり、金を蒔きつけたりとさまざま種類があります。ここでは素地や技法、産地などさまざまな角度から漆器を紹介します。

















うるし・いろいろ
朱漆山水楼閣人物箔絵稜花形食籠 松径人物堆朱梅形香合
朱漆山水楼閣人物箔絵稜花形食籠 松径人物堆朱梅形香合


第2室



16~18世紀の琉球漆器



琉球では、中国の影響を受けて15世紀には漆器制作の高度な技術が存在していたと考えられています。琉球王国時代の漆器制作は、王府の「貝摺奉行所」によって組織的に行われていました。奉行所は1612年に初めて史料に登場しますが、それ以前からあったと考えられています。

















16~18世紀の琉球漆器
緑漆鳳凰雲点斜格子沈金丸櫃 黒漆松下人物螺鈿合子
緑漆鳳凰雲点斜格子沈金丸櫃 黒漆松下人物螺鈿合子


第3室



18~19世紀の琉球漆器



この時代には、堆錦技法の画期的な改良がなされ、献上品としても用いられるようになりました。また貝摺奉行所以外だけではなく民間工房でも、庶民の生活雑器から士族の道具類まで、様々な漆器が量産されるようになりました。

















18~19世紀の琉球漆器
朱漆山水人物箔絵長方膳 朱漆山水人物箔絵東道盆
朱漆山水人物箔絵長方膳 朱漆山水人物箔絵東道盆


第4室



19~現代の琉球漆器



1879年の沖縄県設置以後、漆器制作を担っていた貝摺奉行所も解体され、民間の工房で漆器が制作されるようになりました。地元の商人以外にも県外からの寄留商人による大手漆器店が店をかまえ、沖縄県内や日本本土向けの重箱や椀、膳などが制作されました。漆器は沖縄の代表的な産業の一つでした。

















19~現代の琉球漆器
朱漆山水楼閣人物堆錦長盆 朱黒漆帯切込球型ボンボン入
朱漆山水楼閣人物堆錦長盆 朱黒漆帯切込球型ボンボン入


第5室



琉球漆器名品室



琉球漆器の中でも特に優れた作品や歴史的に価値のある作品を展示しています。今回は草花の描かれた漆器に焦点を当てて紹介します。

















琉球漆器名品室
朱漆花鳥螺鈿箔絵密陀絵机 黒漆花円文螺鈿合子
朱漆花鳥螺鈿箔絵密陀絵机 黒漆花円文螺鈿合子




会場情報



































2006年度 後期常設展 『時代とともにあゆむ』 のご案内
会期 2006年10月8日(日)~2007年4月22日(日)
開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)

※金曜日は午後7時まで(入館は午後6時30分まで)
観覧料 一般150円(120円)、大学生100円(80円)、小・中・高生無料

※( )は20人以上の団体料金です。
休館日 月曜日

※ただし祝日または振替休日に当たる場合は開館します。
会場 浦添市美術館
解説会 2006年10月14日(土)、11月11日(土)、12月9日(土)、

2007年1月13日(土)、2月10日(土)、3月10日(土)、4月14日(土)

※毎月第2土曜日に開催しています。

※毎回午後2時から1時間程度行います。

※参加には常設展観覧料金が必要です。
その他 音声ガイドを無料でご利用いただけます。

ご希望の方は受付にてお申し付け下さい。

(対応言語:日本語、英語)

この記事に関するお問い合わせ

企画部 国際交流課
郵便番号:901-2501
住所:沖縄県浦添市安波茶一丁目1番1号本庁4階
TEL:098-876-1258
FAX:098-879-7224
お知らせ:問い合わせメールはこちら
Topへ