公開日 2005年05月26日
更新日 2021年07月19日
2005年度 前期常設展
模様をつける
会期:2005年5月26日(木)~10月10日(月)
漆器の表面には、もようをつけるために絵を描いたり、貝や金を貼ったり、線を彫ったりと様々な工夫が凝らされています。今期はもようをつける技法の種類や表現方法を紹介します。
第1室
線を彫る −沈金−
漆面に線を彫って金箔を入れていくのが「沈金」の技法。線の太さや絵の細かさによってずいぶん印象が異なります。
朱漆七宝繋沈金膳 | 朱漆牡丹唐草沈金足付盆(部分) |
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第2室
貝を貼る −螺鈿−
貝を薄く加工して、もようの形に切り取り、貼り付ける「螺鈿」の技法。作品が作られた時代によって、貝の厚みや大きさが異なります。
黒漆麒麟葡萄栗鼠螺鈿重香合 | 黒漆桐鳳凰螺鈿東道盆 |
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第3室
金箔を貼る −箔絵−
「箔絵」の技法は漆で絵を描き、上から金箔を貼ります。漆が接着材となり、漆で描いた部分に金箔がくっつきます。
朱漆牡丹唐草箔絵容器 | 朱漆鳥人物箔絵皿 |
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第4室
盛り上げる −堆錦−
「堆錦」は漆と色の粉を混ぜて叩き、餅状にしたものを、もようの形に切り取って貼り付ける技法です。琉球独特といわれています。
朱漆山水楼閣人物堆錦長盆 |
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第5室
絵を描く −漆絵・密陀絵−
「漆絵」は、漆に色の粉を混ぜた色漆でもようを描く技法で、「密陀絵」は油に色の粉を混ぜたもので描く、一種の油絵です。
潤塗花鳥密陀絵盆 | 黒漆花鳥箔絵密陀絵漆絵箱 |
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【特別展示 萬野コレクション】
先年、海洋博覧会記念公園管理財団が収集した,故萬野裕昭氏の琉球漆器コレクションの一部が首里城で公開され、大きな反響を呼びました。それを受けて、今回、当館常設展示室にて再公開することになりました。太陽と鳳凰文の丸櫃や、螺鈿の冠箱などの優品十二点が紹介されます。期間限定の特別公開ですので、この機会にぜひご鑑賞ください(※萬野コレクションは終了しました)。
会期 | 2005年5月21日(土)~6月26日(日) |
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会場情報
会期 | 2005年5月26日(木)~10月10日(月) |
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開館時間 | 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで) ※金曜日は午後7時まで(入館は午後6時30分まで) |
観覧料 | 一般150円(120円)、大学生100円(80円)、小・中・高生無料 ※( )は20人以上の団体料金です。 |
休館日 | 月曜日 ※ただし祝日または振替休日に当たる場合は開館します。 |
会場 | 浦添市美術館 |
解説会 | 2005年6月11日(土)、7月9日(土)、8月13日(土)、9月10日(土)、 10月8日(土) ※毎月第2土曜日に開催しています。 ※毎回午後2時から1時間程度行います。 ※参加には常設展観覧料金が必要です。 |
その他 | 音声ガイドを無料でご利用いただけます。 ご希望の方は受付にてお申し付け下さい。 (対応言語:日本語、英語) |
この記事に関するお問い合わせ
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