公開日 2013年01月22日
更新日 2014年10月31日
2012年度 第Ⅲ期常設展
漆み~っけたっ! ~暮らしの中の漆器たち~
会期:2013年1月22日(火)~4月7日(日)
私たちの身の回りには、どのような漆器がどれだけ使われているでしょうか。古より様々な国々であらゆる人々の暮らしを支えた漆器たち、現代では形や用途を少しづつ進化させながら伝統工芸のひとつとして今も各地で親しまれています。今回の常設展では、琉球をはじめ周辺諸国の漆器を生活シーンや用途に分け、各部屋ごとに世代や性別を問わず楽しんでいただけるテーマで紹介します。古き時代と現代の作品や暮らしとを見比べ、想像しながらご鑑賞ください。
第1室
漆xあじわい
人々の生活には欠かせない居・食・住の中で、「食」は生命と直結する重要な要素です。そのひとときを器で楽しむことで食の場がどれだけ有意義なものになることでしょう。第1室では、普段使いの食器やおもてなしの場、祝いの席といった様々なシーンで使われている漆器を紹介します。
潤塗舟遊草花箔絵稜花形食籠 | 黒漆箔絵コーヒーカップ |
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第2室
漆xなかよし
漆器は、1日の生活シーンの中であらゆる場面で登場します。第2室では古より人々の日常生活で根付いてきた、身の回りにある様々な漆器を紹介します。また、主に琉球・沖縄の人々の暮らしの様子がうかがえる空間もご覧いただけます。
朱漆山水楼閣人物箔絵火鉢 | 花鳥堆朱枕 |
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通路2
漆xくらし
このコーナーでは琉球王国末頃の暮らしに用いた道具などを紹介します。琉球王国は、1429年から廃藩置県のあった1879年にかけて沖縄本島を中心に存在した王国です。当時の様子がうかがえる作品と空間をお楽しみ下さい。
溜塗花鳥箔絵密陀絵櫃 |
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第3室
漆xおしゃれ
生涯美しさを追い求める女性にとって「おしゃれ」は楽しみであり、癒しのひとつとなっています。しかし、現代では「おしゃれ」を楽しむ男性も少なくありません。第3室では漆を使ったアクセサリーなどの身を飾るアイテムや部屋飾りとして使われた漆器を紹介します。
黒漆山水螺鈿印籠 | 黒漆花鳥漆絵密陀絵屏風 |
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通路3
漆xアメリカ世
アメリカ世とは、終戦後アメリカ軍統治下に置かれた沖縄ですが、日本復帰まで27年間続いたこの状況を沖縄の人々は「アメリカ世」と呼びました。このコーナーでは老舗の琉球漆器会社であった「紅房(べんぼう)」によって作られた、アメリカ軍人・軍属向けの土産品や記念品などを紹介します。
黒漆指揮棒 |
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第4室
漆xあれこれ
第4室では娯楽・祭・信仰・武具などの様々な用途でコーナーを分けて紹介します。「娯楽」のコーナーでは楽器や本などの作品・「祭・信仰」のコーナーでは東南アジアで使われている経典や僧侶像など興味深い作品が並びます。
朱漆龍頭金箔長刀 | 黒漆三葉葵螺鈿鐙 |
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第5室
漆xまいにち
第5室では「日常に漆を取り入れよう」というテーマで漆の良さや手入れの仕方などの簡単な知識を紹介します。「高級品」「手入れが面倒」といった壁を少しでも取り払っていただけるよう、実生活に即した「椀」に注目します。日本全国の漆の産地から集めた「椀」をご覧下さい。
会期 | 2013年1月22日(火)~4月7日(日) |
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開館時間 | 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで) ※金曜日は午後7時まで(入館は午後6時30分まで) |
観覧料 | 一般150円(120円)、大学生100円(80円)、小・中・高生無料 ※( )は20人以上の団体料金です。 |
休館日 | 月曜日 ※ただし祝日または振替休日に当たる場合は開館します。 |
会場 | 浦添市美術館 |
解説会 | 2013年2月9日(土)、3月9日(土) ※毎月第2土曜日に開催しています。 ※毎回午後2時から1時間程度行います。 ※参加には常設展観覧料金が必要です。 |
その他 | 音声ガイドを無料でご利用いただけます。 ご希望の方は受付にてお申し付け下さい。 (対応言語:日本語、英語、中国語) |
担当学芸員 | 又吉 さやか Sayaka MATAYOSHI |