記事番号: 1-11500
公開日 2024年03月06日
令和4年9月以降、副業ランキングサイトを見たことなどをきっかけにして、スマホでできる副業を始めようとしたところ、副業サポート事業者から、高額なサポートプランの契約を勧誘され、当該事業者と遠隔操作アプリでスマホの画面共有をしつつ、消費者金融業者から高額な借入れをしてその利用金額を支払った、副業の内容は、マッチングサイトで他の会員とのメッセージのやり取りをするものだったが、儲からずに借入金だけが残ってしまったなどという相談が、20代の女性を中心に、各地の消費生活センター等に数多く寄せられています。
事業者について
消費者庁が調査を行ったところ、「株式会社協栄商事(大阪市東淀川区)」及び「株式会社フィールド(大阪市中央区)」が、消費者の利益を不当に害するおそれのある行為(虚偽・誇大な広告・表示及び断定的判断の提供)を行っていたことを確認しました。消費者安全法(平成21年法律第50号)第38条第1項の規定に基づき、消費者被害の発生又は拡大の防止に資する情報を公表し、消費者の皆様に注意を呼びかけます。
詳細については、下記のリンクをご確認ください。
【外部サイトへリンク】遠隔操作アプリを用いて、消費者金融業者から高額な借入れをさせる副業サポート事業者に関する注意喚起(消費者庁ホームページ)
消費者庁から皆様へのアドバイス
◆「簡単に稼げる」「楽に儲かる」副業はありません。これらを強調する広告をうのみにしないようにしましょう
「簡単に稼げる」「すぐに元が取れる」という甘い話に乗って騙される被害がみられます。次のような特徴の副業を見つけた場合には、慎重に行動しましょう。
・副業の紹介サイト等において具体的な作業内容が一切記載されていないにもかかわらず「儲かる」と紹介されている。
・「募集枠に限りがある」といったように、副業の申込みを急かしてくる。
・「すぐに返せる」「みんな借りている」などとして高額な借入れを勧めてくる。
消費者庁の調査では、上記のような特徴を持つ副業を始めた場合、作業を行っても儲からず、結局、借金だけが残ってしまうということがほとんどです。
◆遠隔操作アプリは安易にインストールしないようにしましょう
遠隔操作アプリは、遠隔地にあるスマホ等の画面を共有したり、操作をサポートするなどの目的で利用される便利なものですが、その便利さを利用する悪意のある事業者にスマホ等の画面の共有を許可すると、短時間のうちに、借金の手続や送金に誘導されてしまい、様々な被害を受けることがあります。
事業者は、副業の報酬の受取りに必要なインターネットバンキングの口座開設を手伝うなどと言って遠隔操作アプリをインストールするよう促しますが、
・安易に遠隔操作アプリをインストールしない、画面共有等を許可しない
・相手が不審な遠隔操作をしていると気付いた場合は、スマホ等の電源を切る
ようにしましょう。また、遠隔操作アプリのインストール、操作等で不安に感じることがありましたら、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)(03-5978-7509)に相談しましょう。
◆事業者から送信されたメッセージ等は保存しておきましょう
本件副業では、LINEアカウントを切り替える際に、それまで使用していたLINEアカウントを削除するよういわれた事例がありました。事業者から送信されたメッセージ等はトラブルに備えて保存しておきましょう。
また、事業者からウェブサイトのURLやPDF等を送信された場合にも、事業者名や電話番号等の表示がされていることを確認の上、当該画面や注文画面等をスクリーンショット等で残しておきましょう。
◆副業に関して被害に遭ったらあきらめずにすぐに「188(いやや!)」へ電話してみましょう
高額なサポートプランを契約してしまった場合でも、あきらめずに「188(いやや!)」へ電話して相談してみましょう。(最寄りの消費生活センターにつながります。)
相談窓口のご案内
・消費者ホットライン「188(いやや!)」番
最寄りの消費生活センター等をご案内します。
・警察相談専用電話「#9110」番
・情報セキュリティー安心相談窓口
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の相談窓口
電話番号 「03-5978-7509」