浦添市島桑産学官研究成果の公表について

記事番号: 1-10487

公開日 2023年09月12日

産学官研究の目的

島桑には1-DNJと言われる食後の血糖値上昇抑制作用や鉄分、β-カロテンなどの成分が含まれています。このように様々な成分を含むシマグワですが、認知度が低く情報が十分に伝わっていませんでした。産学官研究は、シマグワが持つ機能性等を研究機関と共同研究することで、科学的エビデンスを構築し、地域産業の付加価値を向上させること、研究公表を通して島桑をより多くの人々に周知することを目的としています。

浦添市は地域包括連携協定を締結した沖縄工業高等専門学校を中核機関として、島桑に係る機能性等について共同で研究を行ってきました。これまで行ってきた島桑の研究成果についてその概要を公表します。

浦添市島桑振興事業研究報告会資料[PDF:8.34MB]

産学官連携機関

沖縄工業高等専門学校

島桑の機能性成分に関する基礎研究、島桑発酵茶の開発等、共同研究の総合調整

北海道大学

島桑摂取による腸内環境のメタボローム解析等

京都大学

島桑の加工品に含まれる1-DNJについての研究

大阪工業大学、沖縄大学

島桑の食後血糖値上昇抑制に関する臨床試験研究

沖縄県工業技術センター

島桑の加工技術や品質管理に関する研究

 

島桑について知ろう!!

島桑とは?

シマグワは琉球列島周辺に生息するクワ科クワ属植物です。沖縄の方言では、クワァーギ、ナンデンシーと言います。島桑は国内では南西諸島にのみ分布し、日本本土の桑葉は冬季に落葉し、休眠しますが、シマグワは非休眠性で年中、落葉しません。また、成分としては本土産桑品種と比較して1.17~2.5倍の1-DNJが含まれています。

島桑にはどんな機能性がある?

桑の葉や実には、食事で摂取された炭水化物や糖質の吸収を抑制する1ーデオキシノジリマイシン、以下1-DNJが含まれています。同成分を含有する島桑加工食品を摂取することで、糖の吸収を抑えて、食後に上がる血糖値の上昇を抑える機能があることが明らかになっています。

桑の葉には食物繊維やカルシウムや鉄分などのミネラル、抗酸化作用を持つβ-カロテンなどが多く含まれています。また、桑の実にはポリフェノールの一種であるアントシアニンが豊富に含まれています。

浦添市では桑の葉のお茶や果実を利用したワインや加工食品などが製品化されていますが、これらの中にもDNJが含まれています。
(※臨床試験で機能性が確認されているのは桑の粉末のみであり、他の加工品の機能性が確認されたわけではありません。)

島桑を使った製品は?

ワイン、リキュール、ジュース、ジャム、桑茶、焼菓子などがあります。

この記事に関するお問い合わせ

経済文化局 産業振興課
郵便番号:901-2501
住所:沖縄県浦添市安波茶一丁目1番1号本庁5階
TEL:098-876-1245
FAX:098-876-9467
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