記事番号: 1-9632
公開日 2022年03月29日
次代を担うデジタル人材のために
報告会に参加された皆さん
浦添市では昨年に引続き「デジタル人材育成事業」を実施。
デジタルに長けた市民ボランティアとタッグを組み、10ヶ月に渡りデジタルを活用したクリエイティブワークに関心のある小中高生を対象に、プロジェクトに取り組んできました。
参加者はデジタルツールの利用方法を学び、アイディア毎に4つのチームに別れ、自分たちで調べ、足を運び、不明な点をチームで解決することに注力し、Minecraftを活用した浦添市の未来像制作と、浦添市の地域活性化に寄与するWEBサイト制作を行いました。
いずれも素晴らしい出来栄えで、会場から寄せられる一般の大人から寄せられる質問にも丁寧に答えるなど、緊張しながらも自信に満ちたプレゼンテーションを行い、チームブースでは参加者への対応、質問への回答や制作意図の説明などを行い、次のステップへと繋がる大きな経験を得ました。
各チームの作品発表
●強優(ヒーロー)チーム
ヒーローチームの皆さん
ScratchでイメージをまとめHTMLでページを作成。全体をレスポンシブとし、PCでもスマートフォンでも閲覧できるようにしました。
ターゲットを「家族向け」「カップル向け」と分けたほか、WEB上の特定のタグづけされたデータをPythonで取得し、自動表示するようにしています。
キャラクタを作成したり、地元の観光スポットを紹介する動画、ダンス動画なども撮影し、おすすめ店舗をまとめました。
プロジェクトを通じて、お客さん目線を大事にしていくことを学びました。
●マルクラチーム
マルクラチームの皆さん
Minecraftで未来の浦添市を作りました。名称は『ブルートルマリン:海と共に共存する街』です。
イタリアのベネチアや、「ワンピース」のウォーターセブンを参考にしています。海に囲まれているという沖縄の特徴を最大限に生かし、未来は環境にも優しく持続可能な自然と共存する街であって欲しいという想いを込めました。
マグマ発電、観覧車、多数の建築物やシンボルタワーなどを作成したが、チームの人の意見をまとめるのがとても大変で、作業の円滑化の必要性を感じました。
●うらプロチーム
うらプロチームの皆さん
自分たちも知らなかった「浦添の魅力」をプロモーションしようとWEBサイトをWordpressで作りました。
観光PRのために漫画やARを採用し、ARは指定のスポットへ行けば見られるようにしています。これは好きなアーティストのサイトを参考に仕上げています。本来はアニメーション作成をしたかったのですが、時間の関係もあって今回は断念しました。
観光PRにアニメやゲームを使い、WEBでPRするという今ならではの内容です。
●浦クラチーム
浦クラチームの皆さん
浦添市の西海岸が返還されるということから、そこに何があったらいんだろうと、実際に仕事をされている方から開発計画の話などを聞きました。
そうした実際に浦添市が求めるものを確認し、Minecraftでエリアの整備を始めた……のですが、あまりにも面積が大き過ぎたので、今回は浦添市のマークを元にしたシンボルタワー部分を約28万ブロックを使い作成しました。
制作をするためにチーム内で役割分担を明確にし、それぞれの作業がスムーズに行くようにしました。
●てだこマインクラフター
てだこマインクラフター
本事業の特別プロジェクトとして、Microsoftが主催する「Minecraftカップ2021」にメンバー9人でチーム編成を行い参加しました。
チームが作成したのは自分たちの考える未来を表現した「がじゅまぁるランド」。
全国で450を超えるチームの中から、激戦を勝ち抜き全国大会に進出。
見事ベスト8を勝ち取りました。
当日の会場の様子から
会場参加者からの質問に答えるチームの皆さん
サイトの構造や設計、工夫した点を説明するヒーローチーム
マルクラチームの作品を楽しむ参加者
観光サイトの漫画やAR解説をするうらプロチーム
Minecraftの世界を説明する浦クラチーム
プロジェクトに取り組んだ各チームの皆さんは、当日の会場でデモを行い、パネルには制作過程を説明する展示を行うなどし、来場した多くの参加者の興味を誘い、寄せられる質問に次々と答えるなど、堂々とした対応が見受けられました。
また、異なるチームの作品を見ながら、技術的な意見交換もするなどし、これまでの経験値にさらなる上乗せをしながら、また次のクリエイティブに対する意欲を高めていました。
浦添市では、次年度も引続き次世代の人材育成にデジタルを活用する事業を展開し、より多くの中高生の可能性を広げることに取り組んでまいります。
★DATA
※以下は参加者の制作物となりますが、各種サーバ等の利用期限等により閲覧が停止する場合があること、あらかじめご了承願います。