記事番号: 1-2583
公開日 1900年01月01日
浦添市は、人口11万人余、4万7千世帯余りのエリアであり、数多くの産業が立地する中、今後の西海岸開発の推進により国際流通港湾や国際海洋リゾート港湾などとしてのポテンシャルを秘めています。 また、観光地として浦添城跡や伊祖城跡、浦添グスクようどれ館などがあり、美術館や国立劇場おきなわなどの施設もあることから芸能・文化の面でも充実したエリアとなっています。
本コラムは、数回にわたり、さまざまなデータを用いることで浦添市の魅力を綴っていく予定です。 今回はマーケット動向を読み解く上で重要なファクターの一つである「人口」にフォーカスし、浦添市をとりまく環境とその魅力などについてお伝えしたいと思います。
(1) 浦添市の人口動向
県内における市部エリアの人口は、全体の約7~8割を占めるボリュームゾーンとなっています。 2040年までの将来像を国立社会保障・人口問題研究所の公表データを用いてみてみましょう。 2010年の国勢調査をベースにすると、県全体の人口は2020年頃まで増加し、その後に減少に転じるようです。 そのような中、浦添市の人口をみると2030年頃まで増加すると予想されており、県内市部エリアにおいて人口増加の続くエリアのひとつとなっています。
(2) 浦添市の人口動態
続いて、総人口に占める各階級の割合をみると、トレンドとしては沖縄県全体と同様に推移していくことがわかります。 内訳では生産年齢(15~64歳)の割合が低下傾向にあり、年少人口(0~14歳)と老齢人口(65歳以上)の割合が逆転していくことがみてとれます。 これらは、徐々にマーケットのボリュームゾーンにおける老齢人口のウェイトが高くなり、消費行動などのあらゆる面に影響を及ぼすことが予想されます。 ちなみに、浦添市においては、逆転するタイミングが県全体のそれより若干遅く2020年頃になるようです。
人口動態は、今後のマーケット動向を把握するための手がかりとなり、年齢階級をさらに細かくみることで、ビジネスのヒントとなることがあります。 以下で示すグラフは浦添市で毎月公表している5歳階級別人口データとなっています。 ちなみに本データは集落ごとに時系列で公表されており、各エリアでの細かい状況まで知ることができます。 各エリアにおける人口動態などについては「空き店舗情報サイト(http://startup.city.urasoe.lg.jp/search/analytics.html) ※R4.3.31をもって閉鎖しました。」でビジュアル化していますので是非ご活用ください。