商圏コラムVol.5 「市場情報ナビ MieNa 」 を活用した商圏の把握②

記事番号: 1-3534

公開日 1900年01月01日

コラム②:浦添市内の商圏ランキング(市内町丁における商圏としての位置づけ)

今回も、日本統計センターの「市場情報評価ナビ MieNa」を活用し、浦添市内における町丁を中心とした周辺地域の市場性などについて概観したいと思います。同センターのレポートでは、前回コラムで示した各種指標の中から選択された62指標を用いて市内での商圏としての町丁の各指標ランキング、商圏としての特性などが評価・分析されています。これらを読み解くことで、商圏として町丁を中心とする周辺地域の特性や魅力が把握でき、起業する時または既存ビジネスの展開に向けて有益な情報を示してくれます。

まず、浦添市内における商圏としての町丁の位置づけを把握すべく、各種データ指標からみた各町丁のランキングをみていきましょう。本ランキングでは、各町丁を中心に半径500メートル(徒歩7~8分圏内)で設定されたエリアを各指標で複合的に評価しています(さらに、広域な商圏1kmや3km単位での分析結果もあり、用途に応じて利用が可能です)。ちなみに、評価指標は大きく「居住者に関する指標」と「法人に関する指標」から成っており、前者が人口や世帯規模で後者が民営事業所数などとなっています。

それぞれランキングをみると「居住者に関する指標」では、上位から「城間2丁目」、「宮城5丁目」、「宮城4丁目」の順、「法人に関する指標」だと「城間2丁目」、「屋富祖2丁目」、「牧港2丁目」となっています。同指標を併せた総合評価では「城間2丁目」、「屋富祖2丁目」、「宮城5丁目」の順で30位まで示されています。

参考までに、居住者に関する指標の代表格である「住民基本台帳人口(2015)」だけにフォーカスすると「宮城3丁目」、「宮城4丁目」、「宮城5丁目」の順、「昼間人口(2010)」では「城間2丁目」、「伊祖2丁目」、「伊祖3丁目」の順、「年収700万円以上就業者数(2014)」では「城間4丁目」、「港川1丁目」、「伊祖2丁目」の順となり、他方で法人に関する指標の代表格である「民営事業所数(2012)」をみると、「城間2丁目」、「屋富祖2丁目」、「屋富祖1丁目」の順となっています。

このように、同レポートでは官公庁が定期的に公表する各種統計データ等を用いたマーケット分析を通じて、商圏としての市内町丁の位置づけを総合的に、(各種指標にフォーカスし)部分的に把握することができます。特に各町丁において徒歩圏内もしくは車移動圏と商圏が設定されているので、単純に当該町丁の人口や世帯、事業所の多さだけで捉えるのではなく、それぞれの集中度(密集度合い)を加味した特性の把握が可能です。また、各指標とも浦添市内町丁の平均値に対する比較を行なうことで、市内における町丁で商圏としての位置づけ(個性)が把握できることから商圏を質的に相対的に捉えることができます。

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