記事番号: 1-3054
公開日 1900年01月01日
color of ... 代表 我那覇奈緒(がなは・なお)
1989年生まれ。浦添市出身の我那覇奈緒さんは、幼いころに患ったぜんそくがきっかけで色彩が心や身体に与える影響に興味を持ったそう。高校卒業後は東京へ。バンタンデザイン研修所のスタイリスト科で学びながら、自由が丘産業能率短期大学でも経営情報コースを修了します。卒業後は那覇市久米の「株式会社フラックス」で7年間、色彩をベースにした幅広い業務経験を積んできました。2017年2月、「色は毎日を楽しくする」をコンセプトに浦添市宮城で起業。衣食住、教育や福祉、人材育成などの分野で、色彩の持つ魅力やチカラの活用を提案しているほか、色彩心理学の知識を生かした雑貨販売なども行っています。
「個性の種」は誰もが持っているもの。経営者になったら“私、しっかりしなきゃ!”と、まわりに育てられています(笑)
お勤め経験が長いですが、起業を考えたのはいつごろですか
自分で会社をやりたい思いは学生の頃からあって、経営の勉強をしたのも将来を考えてのことでした。7年勤めた会社の代表がとても理解のある方で、事務から講師までいろいろな仕事を任せてもらえたので、起業の前準備としてもいい経験になりました。いくつかの起業支援セミナーも会社の休日を使って受講したんです。会社で実務を学び、実際に行動を起こすきっかけはセミナーで後押ししてもらった感じです。
幼い頃から色に興味があったそうですが、色彩に関わるお仕事に就きたかったのですか
それが実は、色は私自身をとりまとめる共通項なんです(笑)。「自分の個性ってなんだろう」って考えた時に、自分が興味のあることを書き出してみたんですね。私の場合は「人と関わること」「ファッションやデザイン」「子ども」が好きなど。これって全部、「色でつなげられる!」と思ったんです。
ショップを持つことは、最初から計画していましたか
自宅での起業も考えたのですが、いくつか物件を見ているうちに今の場所が急きょ空いて。内装がきれいでちょうどよい広さだし、コミュニケーションの色である黄色の外観がとても気に入りました(笑)。自宅から歩いて通えるのも魅力でしたね。結果として、親戚がスタッフとして手伝ってくれることになったり、友人が立ち寄ってくれたり。集う場所ができたことでみんなと会話する機会が増え、思いもよらなかったアイデアが生まれたりします。自分の活動を知ってもらうためにも、店を持ったのは正解だと感じています。
オープンまでに大変だったことはありますか?
12月まで仕事をして翌年の2月1日にオープンしたので、お店の準備期間は約1ヶ月。資金も少なかったので、親戚の手を借りて内装もほとんど自分たちでやりました。お金をかけずにいかにステキなお店が作れるかと、知り合いの雑貨店のオーナーさんからアドバイスを受けたり、廃材をゆずってもらったり。あと、店内にカフェスペースを作りたかったのですが、飲食店の営業許可が必要だと知らなかったんです…、そのほかにも本当にいろいろありました(笑)。市からもらえるリフォーム補助や家賃補助にも助けられています。
いよいよご自身のお店(店舗)がスタートしましたが、今の心境は?
ゆくゆくはデザインの知識を活かして、オリジナル商品を企画したり、県内のクリエイティブな人たちの魅力をデザインツールで発信したいです。でも、まずは経営を軌道にのせること! 年齢的にも経験的にもまだまだ未熟なので、独立が具体的になってからは、まわりの支援にものすごく助けられています。経営者としてしっかりしなきゃと、心構えを教えていただいていますね(笑)。
最後に起業を目指すみなさんへメッセージをお願いします
ファッションやデザインを学んでいる時はまわりに個性的なひとが多くて、私には個性がないと感じていたんです。でも「個性の種」は誰もがもっているもの。興味があることを共通項でつなげれば、それが「自分なりの個性」になるはずです。店の名前を「・・・の色」にしたのは、これからやりたいことがもっと絞られてくるかもしれないし、逆に新しい種が増えるかもしれないと思ったから。私の場合は共通項が「色彩」だったのですが、みなさんも何かひとつブレないものを持つことで、自分の中での自信につながると思いますよ。
企業紹介
color of ...(カラーオブ)
事業内容:ギフト販売・色彩心理学を活用したスクール、セミナー等の運営
開業年:2017年
TEL:098-911-4888
住所:沖縄県浦添市宮城3-4-13-1 エムコート101
WEB:http://www.colorof123.com/