平成21年度南米移住者子弟研修生受入事業

記事番号: 1-5310

公開日 2010年04月08日

平成21年度南米移住者子弟研修生受入事業
「うちな−んちゅぬ ちむぐくるを いつまでも」
皆さん、ありがとう!!

銘苅 ダルシオ(ブラジル出身:2世)


南米移住者子弟研修生受入事業は、南米4カ国(アルゼンチン、ブラジル、ペルー、ボリビア)に移住した浦添出身者子弟の中から優秀な人材を選抜し、見内で日本語や沖縄の文化等の研修を受けながら、沖縄に対する理解を深め、帰国後は本市と母国との
架け橋として、国際交流を図ることを目的に行われています。

平成21年度は6月17日~12月10日の期間に、ブラジルから銘苅ダルシオさん(2世、父が仲間出身)が来沖し、県内及び市内で
日本語や文化を学びました。

南米研修生のスケジュール
午前 月~金 日本語研修
午後 琉球舞踊・空手
  空手・三線・茶道
  書道
  空手

文化研修でお世話になった先生方
琉球舞踊 柳清本流「紋園皐玉乃会」神田 采愛子先生
空手 沖縄小林流 空手道 大城 信子 先生
三線 野村流古典音楽 渡名喜 庸功 先生
茶道 裏千家 木場 由美子 先生
書道 龍賓沖縄書道会 大城 碧鳳 先生

また11月16日~20日の4日間、研修生が希望する分野の企業訪問を実施しました。

企業訪問でお世話になった会社
企業訪問受入先 全日空ホテルズ ラグナガーデンホテル

12月1日に、市役所9階展望ロビーにて、お世話になった先生方や親戚の皆さんが見守る中、修了式及び送別会が行われ、
修了証書の授与と、半年間の研修の成果として空手などの発表をしました。



    

銘苅ダルシオ ~この半年間について~


ブラジルのサンパウロ市から来ました、銘苅ダルシオです。
私の父は沖縄の浦添市出身者で、子供の時に祖父母と一緒に、ブラジルへ移住しました。
いつも沖縄のことを聞いていつかは来たいと思っていたので、今回南米移住者子弟研修生に選ばれてとても嬉しかったです。

祖父母から聞いたとおり、沖縄の海はとてもきれいで、自然も多く、思っていた以上に都会であることにびっくりしました。
私は両親の出稼ぎのため、小学校と中学校を静岡県で卒業したので、日本語の会話は理解できますが、漢字の読み書きは
ブラジルでは使わないので、ほとんど忘れていました。
日本文化経済学院で漢字や文法を学び、沖縄の歴史についても学びました。

また、ブラジルでは沖縄の曲を聞いたことがあり、三線の音色はとても好きで自分の三線も買いに行きました。
始めは工工四を理解するのにとても苦労しました。
先生にはいつも声を出しなさいと言われていましたが、なかなか上手にできなかったです。
また踊りはただ踊るだけではなく、その動き一つ一つに意味があることを学ぶことができました。
書道では字がとても下手なので簡単な漢字から練習を始めました。
ひらがなや漢字の字をくり返して書く練習をしました。
お茶では、男性だけのサークルでした。お茶を飲むのに、なぜこんなに時間をかけるのか不思議でした。
空手では、最初の1時間半の練習はとてもきつく感じました。だんだん練習をしていくうちに慣れてきて10月には空手の大会があり、1位とメダルを頂きました。

また、ブラジルで観光の勉強をしていて、企業研修ではお客様の出迎えや部屋への案内など多くの体験をすることができ、とてもいい経験になりました。

沖縄では、自然と触れ合い沖縄の素晴らしい景色を見ることができました。
祭では、浦添のてだこまつり、ハーリー大会、那覇の大綱引きなどにも参加することが出来ました。
また寛さん(身元保証人)から、私の祖父母や、父親がここで生活していた時の話や、住んでいた場所をいろいろと教えてくれてとても感動しました。
その他にも親戚の皆さんには大変お世話になりました。

私は本当に幸運だとおもいます。
ここで経験したことや出会った人達は、私の一生涯の宝となりました。
最後に、浦添出身である父に、同じく沖縄県豊見城出身である母にも感謝します。
皆様、ありがとうございました。


    








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