平成24年度 南米移住者子弟研修生受入事業 

記事番号: 1-2997

公開日 2013年04月19日

平成24年度南米移住者子弟研修生受入事業




~ウラシーンチュの心を永遠に~

浦添市の皆さん、半年間どうもありがとうございました!


ウラシーンチュの心を永遠に


南米移住者子弟研修生受入事業は、南米4カ国(アルゼンチン、ブラジル、ペルー、ボリビア)に移住した浦添出身者子弟の中から優秀な人材を選抜し、見内で日本語や沖縄の文化等の研修を受けながら、沖縄に対する理解を深め、帰国後は本市と母国との架け橋として活躍できる人材を育成することを目的に行われています。



平成24年度は6月18日~12月14日の日程で、ブラジルから米須 亜由美 シンディさん(3世、城間出身)と親富祖 秀美 ダニエラさん(3世、前田出身)が来沖し、県内及び市内で日本語や沖縄の文化について学びました。

































★研修生の1日のスケジュール★
-
午前 日本語 日本語 日本語 日本語 日本語
午後 書道 琉舞 - 三線 生け花


※生け花は11月からスタート

※日本語研修:沖縄JCS学院



 

























★文化研修でお世話になった先生方★
書道 真弓書道会浦添 新本 當二先生
琉舞 柳清本流紋園皐玉乃会 神田 采愛子先生
三線 野村流古典音楽保存会 渡名喜 庸功先生
生け花 嵯峨御流 比嘉 絹甫先生



















★企業訪問★

11月に、それぞれ5日間の日程で研修生が希望する分野での企業訪問を実施しました。
米須 亜由美 シンディ 親富祖 秀美 ダニエラ
11月8日~11月9日

デイサービスセンター泉(浦添市社会福祉業議会)
11月19日~11月21日

沖縄ディーエフエス株式会社
11月12日~11月14日

生きいき健康クラブ

(浦添市社会福祉協議会)


~ 修了式 ・ 送別会 ~



平成24年12月5日に、市役所9階展望ロビーにて、修了式及び送別会が行われました。修了式では、半年間の研修の修了証書が市長から研修生へ授与されました。送別会では、お世話になった先生方や親戚の皆さんが見守る中、半年間学んできた三線や琉舞などを披露し、会場から大きな拍手が沸きました。また、二人の書道作品や生け花が会場に展示され、二人の半年間の成長を見ることができました。



修了式・送別会 修了式・送別会 修了式・送別会 修了式・送別会 修了式・送別会


~ 研修報告 ~



米須 亜由美 シンディ



米須 亜由美 シンディ


この研修は、私を成長させました。沖縄に来る前は、将来何をするかはっきり分かりませんでした。でも、沖縄での研修や企業訪問を通して、将来の目標を見つけました。また、沖縄料理の作り方も学びました。文化研修では、三線や琉舞、書道、そして生け花を習いました。どれも初めて学ぶものでした。書道は特に難しかったです。始めは、基本的な縦や横の線も書けませんでしたが、後から手が慣れてきて、作品を書くことができました。今では「浦添」と書くことができます。



ブラジルで三線の民謡を聞いたとき、私の中の、ウチナーンチュの血が目覚めたと思います。ですから、沖縄で三線を習うことができたとき、とてもうれしかったです。三線の皆さんはとても優しく、色々教えてくれました。私の祖母は琉舞の先生でした。今、私は琉舞を踊ることができるので、祖母はとても喜ぶと思います。琉舞の練習の後は先生方とおしゃべりをして、そこで沖縄の昔の生活のことをたくさん聞くことができ、とても勉強になりました。

生け花の先生はとても優しくて、教えることが上手でした。私たちは、文化祭に生け花の作品を出すことになりました。自信がなくて出展できないと思いましたが、先生が「大丈夫」と言って手伝ってくれましたので安心しました。私の作品を見た親戚の人たちは、「上手」と言ってくれましたので、とてもうれしかったです。



この研修で、たくさんの経験や良い思い出が残りました。沖縄に来る前は、沖縄のことをよく知らず、ウチナーンチュとしてのアイデンティティーも余りありませんでした。今では、沖縄のことがとても大好きになり、ブラジルに帰った後は、ここで出会った友達、浦添市のこと、そしてお父さんやお母さんのように私の面倒を見てくれた皆さんを思い出して寂しくなると思います。沖縄の皆さんは、私が最初に来た時からずっと優しくて、これがイチャリバチョーデーの心だと感じました。この感謝の気持ちを表せる言葉が見つかりません。



これは、「さよなら」ではありません。私は、必ず沖縄に戻ってきます。どうもありがとうございました。



親富祖 秀美 ダニエラ



親富祖 秀美 ダニエラ


18年間の人生の中で、この6か月間はとても重要でした。私がこれからどうなるのか、私の将来を方向づけたからです。この研修を通して、私は今、自分が将来何をしたいかが分かりました。それは、日本語の先生になって、生徒に日本語を教えたり、通訳をしたりすることです。

ブラジルで、祖父がこの南米移住者子弟研修のことを話してくれました。その時、私はとても感動し、ウキウキして、早速良い日本語学校を探して通い始めました。その結果、次の年に浦添市南米移住者子弟研修生として沖縄に来ることができて、日本語や書道、琉舞、三線そして生け花の稽古をしました。お箏も習い始めました。沖縄の文化研修では、言葉と文化の違いがあっても、先生方がいつも優しく教えてくれました。



また、企業訪問では、「デイサービス泉」と「生きいき健康クラブ」を訪問して、とても良い経験になりました。最初は自信が余りなく、自分の日本語が伝わるか心配でした。けれども、笑顔で大きい声で話すようにすると、だんだん慣れてきて、日本語でたくさんコミュニケーションをとることができました。三線を弾いたり、琉舞を踊ったり、沖縄で学んだことを企業訪問でも披露することができて、とてもよかったです。



この研修は、私の人生の中でとても大きなステップでした。国外に出て、一人で生活することは初めてでした。でも、愛情を込めて受入れてくれた人たちのお陰で、本当に良い経験になって、たくさん成長することができました。この研修を受けさせていただいて、本当にありがとうございました。ブラジルに帰っても、日本語や沖縄の文化のことを、もっともっと頑張って勉強して、ブラジルの人たちに沖縄のことを伝えたいと思います。


この記事に関するお問い合わせ

企画部 国際交流課
郵便番号:901-2501
住所:沖縄県浦添市安波茶一丁目1番1号本庁4階
TEL:098-876-1258
FAX:098-879-7224
お知らせ:問い合わせメールはこちら

このページについてお聞かせください

Topへ