記事番号: 1-6622
公開日 2016年07月28日
浦添市南米移住者子弟研修生受入事業で研修を終了した研修生からおたよりが届きました。
2016年ブラジル浦添市郷友会の新年会
~ 研修の成果を発表しました ~
山田 ジェシカ 明美
当銘 フェリッペ ひろゆき
平成27年度南米移住者子弟研修生
山田 ジェシカ 明美 (ブラジル)
2016年3月13日に、ブラジル浦添市郷友会の新年会が開催され、150人以上が参加しました。
新年会を楽しいものにするため、イベントの前に、郷友会の理事会とOB研修生達で会議を持ちました。例えば、去年の新年会の良かったところを出し合って、今年のプログラムを決めました。去年のプログラムを参考にしたので、舞台発表の内容は決めやすかったです。その他、食事について、琉球舞踊で何を踊るか、三線では何を弾くのか、敬老会の皆さんに何をプレゼントするかなどについて話し合いました。
当日、午後3時。カラオケで新年会が始まりました。皆さんは、それぞれ好きな歌を歌いました。4時半になると、オープニングセレモニーを行いました。まず、移民してきた先祖の方々を想って、1分間の黙とうをしました。次に、親富祖政吉会長のあいさつと研修生代表あいさつがありました。その後、80歳以上のおじいさんとおばあさんたちに、過去の研修生親富祖ダニエラさんが決めたプレゼントをあげました。
乾杯で、2016年新年会の舞台発表が始まりました。私たち2015年の研修生、フェリッペとジェシカは、沖縄で習った琉球舞踊と三線を、皆さんに披露しました。イベント担当の斉藤先生が、化粧をしたり、髪を結い、着物も決めてくれたので、私たちはとても綺麗になりました!最初に、過去の研修生や浦添市郷友会のメンバーと一緒に三線の発表をしました。浦添市の研修で、幸地先生が「たちうとぅし」、「安里屋ユンタ」、「安波節」の弾き語りを教えてくれました。そして、1ヶ月前から斉藤先生と練習した、「かなよー」を踊りました。浦添市の研修で高良先生と前田先生からもらったティーサージを使って踊りました。お土産ありがとうございます。
それから、私たち研修生はポルトガル語と日本語で、スピーチをしました。沖縄で習ったことや、親戚と初めて会ったこと、5ヶ月間の毎日の生活や、浦添市役所の皆さんと、そこでできた友達のことを話しました。スピーチをすると、楽しかった色々な経験を思い出して、少しさみしくなりました。
途中で、3回ビンゴをして遊びました。皆たくさんの賞をもらいました。その後、琉球舞踊の「鳩間節」を踊りました。これは、男性の踊りなので、着物と髪型を変えました。「鳩間節」の踊りはテンポが速いので、難しいです。それから、過去の研修生たちとお客さんたちが一緒に、三線を弾きながら歌いました。とても上手でした。最後に、新年会の結びとして、おじいちゃんやおばあちゃんをはじめ、浦添市郷友会のメンバー皆でカチャーシーを踊りました。
新年会は、とても楽しかったです。郷友会の理事会と研修生のOB達が手伝ってくれて、皆で準備から舞台発表まで頑張ったので、成功させることができました。
私は、琉球舞踊を踊ったり、三線を弾きながら、沖縄に住んでいた時のことを思い出して、ホームシックになってしまいました。「皆、元気かな?またいつか会えるかな?」と心の中で思いました。皆さんのおかげで、研修中本当に楽しかったです。沖縄の文化や日本語を教えてくださり、どうもありがとうございました!
- ▲琉球舞踊「鳩間節」
- ▲琉球舞踊「かなよー」
平成27年度南米移住者子弟研修生
当銘 フェリッペ ひろゆき (ブラジル)
皆さん、こんにちは。平成27年度の研修生フェリッペです。
今年(2016年)の3月13日、サンパウロ市のサンタクララ沖縄県人会の会館で浦添市の新年会が開かれました。
新年会の準備は、何ケ月も前から始めました。前の研修生と、ブラジル浦添市郷友会の会長などを交えて、皆で新年会について話し合いました。例えば、会場の場所や舞台での余興をどうするか、料理は何にするかなどの意見が出ました。
そして、本番当日、朝からプレゼンテーションの準備をしたり、舞台の準備のために着物を着たり、髪を結って化粧もしました。午後3時、アトラクションが始まりました。午後4時半までは、恒例のカラオケ大会があるので、たくさんの人が好きな曲のテープを持ってきていました。特に、演歌を歌う方が多かったです。
カラオケ大会が終わると、新年会のオープニングセレモニーが始まりました。まず初めに、移民してきた先祖の方々を想って、1分間の黙とうをしました。次に、親富祖会長のあいさつと研修生代表あいさつがありました。そして、敬老会も一緒に行うので、80歳以上のおじいさんとおばあさんに、プレゼントを差し上げました。そして、皆で乾杯をしました。
いよいよ、私たちの出番です。最初に、研修生のOBや浦添市郷友会のメンバーと一緒に三線を演奏しました。「安波節」、「たちうとぅし」、「安里屋ユンタ」を、弾きながら歌いました。これらは、去年沖縄で幸地先生が教えてくれた曲です。この発表会に向けて、私ともう一人の研修生ジェシカは、この曲を覚えるためにとても練習しました。
三線の演奏が終わると、今度は琉球舞踊です。三線の時と同じ着物を着て、「かなよー」を踊りました。この踊りを覚えるために、私たちは斉藤先生と一緒に練習しました。踊る時、先生がティーサージを使ったので、沖縄での舞踊の練習を思い出しました。前田先生と高良先生、あの時はありがとうございました!
その後、日本語とポルトガル語でスピーチをしました。沖縄での生活で学んだこと、日本とブラジルの面白い違い、沖縄の親戚、研修の先生たち、市役所の皆さんや沖縄でできた友達のことを、郷友会の皆に教えました。沖縄での素敵な経験を思い出し、心がワクワクしました。
最後に、前年度の研修生や他のOB、浦添市郷友会のメンバー、友達が、「てぃんさぐの花」など色々な曲を楽器で演奏しながら、歌いました。私たちの友達の前年度の研修生は、去年の終了式で「てぃんさぐの花」を演奏したようなので、今回も披露してくれました。私たちは、沖縄の文化を守るためにいつも一所懸命頑張っている、浦添市郷友会の理事会と研修生のOB達に感謝しています。
そして、浦添市役所と国際交流課の皆さんにも、とても感謝しています。研修の5ヶ月間は、私の人生で最高の時間でした。本当に、本当にありがとうございます。市役所の皆さんのおかげで、ブラジルとペルーとアルゼンチンで、沖縄の文化を繋いでいくことができます。心から感謝しています。
- ▲子どもたちに配った「一寸法師」などの日本昔話
- ▲申年生まれの方には、ケーキをプレゼント
▲郷友会のメンバーと一緒に