【ROAD】03:鶴渕さやかさん

記事番号: 1-2058

公開日 2016年08月29日

鶴渕さやかさん

 



鶴渕さやかさん:自分の意志を貫く 〜諦めない気持ちが夢を現実に〜



 









鶴渕さん近影
 

フリーアナウンサー

(オフィスキイワード所属)

鶴渕 さやか さん(34)

 早稲田大学法学部を卒業後、2005年に福井放送(FBC)に入社。

 2011年に沖縄テレビ放送(OTV)に中途入社。現在は関西を中心に活動している。

 「うらそえ」のことを「うらぞえ」と読む人が多くいるので、県外の人に一人でも多く浦添市を知ってもらうため、アピールしていきたいと抱負を語った。


 



 「自分で言うのも恥ずかしいですが、私、自分の声が好きなんです」と照れながらも笑顔で語るのは、今年のてだこまつりで司会を務めその美声を聞かせた浦添市屋富祖出身でフリーアナウンサーの鶴渕さやかさん(34)。

 鶴渕さんは現在、テレビ和歌山やびわこ放送、ABCラジオなど関西圏でニュースやリポート、ラジオなど幅広く活躍しています。

 子どもの頃から自分の声が好きだったと語る鶴渕さん。中学生の時には部活や少年少女合唱団の演奏会などで自ら志願して司会を務めるほど。子どもの頃から漠然と「声を生かした仕事がしたい」そう思っていた鶴渕さんが、アナウンサーを目指したのは大学3年生の時。元々テレビを見ることが好きで、テレビで活躍するアナウンサーを見て、「自分の声を生かせる職業はこれしかない」とアナウンサーを目指します。

 アナウンサーになるため、専門のスクールに通い、本格的な発声練習や滑舌、原稿の読み方など基礎練習に励みました。スクールに通うことでなんとなくできるような気持ちになれたと語る鶴渕さんでしたが、面接を受ける中で、以前からアナウンサー職を目指し努力を重ねてきた人との間に大きな差を感じたといいます。「面接を受ける人の中にはミスコンなどにも出場し、カメラ慣れした人たちがいました。面接に臨む度胸が全然違い、その堂々とした姿に圧倒され自分の地味さを感じました。それでも面接を通じて多くの面接官が声を褒めてくれる機会も多くあり、自信になりました」と受け続けた面接を振り返る鶴渕さん。願書の提出は実に100社以上にのぼり、その中で受験に至ったのは50社ほど。採用試験に落ち続ける日々。正直諦めようと思った時期もあり一般企業への就職が決まりかけていたと明かします。



 大学卒業が間近に迫り、夢をこのまま諦めてもいいのか鶴渕さんは誰にも相談できず苦しみ悩み続けました。そんな時、高校時代の恩師の死という訃報を受け、寂しさや悲しさ、将来への不安など入り混じるいろいろな感情がこみ上げ涙します。鶴渕さんは言います「その時流した涙が全てを浄化してくれ恩師に背中を押されたのかもしれない」。

 そのことをきっかけにアナウンサーになりたいという自分の意思を貫き、夢を実現することを決意。大学を留年し夢に挑戦し続けます。

 アナウンサー職はとにかく狭き門。全国各地の試験に挑戦する日々が続きました。苦しくも日々努力で駆け抜け、鶴渕さんは福井放送で念願のアナウンサーデビューを果たします。約6年務めたのち、活躍の場を地元沖縄へ。そして、現在は結婚を機に沖縄を離れ、家族とともに関西圏に拠点を移して仕事を続けています。



 夢を叶えながらも挑戦し続ける鶴渕さんは、アナウンサーの魅力についてこう話します。「いろいろな人との出会いで、成功体験やその人の大事にしている言葉などに触れ、その人たちを通じて自分も成長させてもらっているのは、この仕事をやっていて良かったなと思う瞬間であり魅力です」と。逆に大変なことは「準備です」と答える鶴渕さん。

「インタビューなど与えられた時間がどんなに短くても、準備には多くの時間をかけます。『テンペスト』という映画が公開されたとき主演の谷原章介さんにインタビューする機会がありました。映画も文庫本もドラマも全く観たことがなく、インタビューの3日前に、全てを確認しインタビュー内容をまとめました。谷原さんが歴史好きだという情報もあったので、当日は琉球の歴史に触れスムーズに会話ができたと思います。音声さんからは、“一問一答的なインタビューが多い中、あなたのインタビューは対談みたいでとても良かった”と言っていただきました。準備の大変さはありますが、相手に認めてもらうためには必要なこと。それが引き出し役としての私の役目であり、何よりも視聴者の為になると思っています」とエピソードを交えて自身の仕事に対する姿勢を話してくれました。



 今後の目標は「自らの声で人の良さを引き立てたり、企業価値を高めるなど、人のため社会のために貢献できる仕事をしたいと思っています」。また、こう続けます。「結婚や出産など、性別を理由に制約を受けることがありますが、それを理由に自分がやりたいことを諦めたくない。仕事を続けていける環境を自分で作り、自分を発揮していきたいです」と熱く話してくれました。

 挑戦し続ける姿勢と自慢の「声」が魅力な鶴渕さん。今日もまた対象の魅力を心を込めてお茶の間に届けます。

 一層と声に磨きをかけ、魅力を伝える準備に抜かりはありません。



 


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