【ROAD】02:赤嶺大翔さん、宮城楓菜さん

記事番号: 1-4878

公開日 2016年07月27日

赤嶺さん、宮城さん

 



赤嶺大飛(だいと)さん、宮城楓菜(ふうな)さん:集中力・忍耐力・処理能力〜目標までの努力の積み重ね〜










赤嶺大翔(だいと)さん(左)

第51回全沖縄珠算選手権大会

個人総合 中学生の部 優勝

 仲西中学校2年生。珠算10段。暗 算10段。

 幼い頃から数字が好きでカレン ダーを見ることが好きだった。

 母親の進めもあり小学2年生からそろばんを始めた。
宮城楓菜(ふうな)さん(右)

第51回全沖縄珠算選手権大会

読み上げ算 小学5・6年生の部 優勝

 当山小学校5年生。珠算8段。暗算 9段。

 宮古島に住んでいたころ、祖母の知り合いが珠算学校の先生をしていた事がきっかけで4歳からそろばんを 始めた。


 



練習の積み重ねが結果につながる



 



 浦添市屋富祖にある宮城珠算学校。教室の中では先生の声と生徒たちがパチパチとそろばんを弾く音が響きます。

 この学校に通う赤嶺大翔さん(仲西中2年 珠算・暗算十段)と宮城楓菜さん(当山小5年 珠算八段・暗算九段)は、日頃鍛えぬいた力を発揮し、7月に開催された第51回全沖縄珠算選手権大会で部門別優勝を飾りました。

 赤嶺さんがそろばんを始めたのは小学2年生のとき。幼いころから数字が好きでカレンダーを見ることが好きだったということもあり、母親の勸めでそろばんを始めます。

 そろばんに打ち込み、めきめきと実力をつけていきますが、一時期そろばんをやめたいと思うこともあったと話します。友達から「一緒にがんばろう」という励ましを受け、大好きな数字や計算式にひたすら向き合い、小学校5年生で暗算十段、6年生で珠算十段と最高段位取得を果たします。

「最高段位を取った時は、頭が真っ白になるほど嬉しくかったです。同時に良い成績を残さないといけないというプレッシャーも感じました」と当時のことを振り返る赤嶺さん。

「時には調子が上がらないこともあります。その時は我慢。その意味では忍耐力が身につきましたし、買い物に行ったときにすぐに計算ができるのでお小遣いの使い方が上手になったと思います」とはにかみながらも自慢気に話します。

「十段合格も大会で優勝したことも、今まで積み重ねた努力があってのことだと思います。何事も努力を積み重ねることが大事。それはスポーツや勉強、すべてにおいて言えること。もっともっと頑張って多くの大会で優勝したいです」

 一方、宮城さんは祖母の知り合いが珠算学校の先生をしていたことがきっかけで4歳からそろばんを始めます。

 毎日3時間、大会前の土日に至っては一日8時間そろばんの練習に励む宮城さん。「今まで一度もそろばんをやめたいと思ったことはありません」と言い切ります。「そろばんは楽しい。毎日の練習大変だと思うこともありますが、結果として最高の点数が出るととてもうれしいんです」と笑顔を見せます。また、「大会で良い成績が出てライバルに勝つと諦めずに頑張ってきて良かったと思います」と少し負けず嫌いな一面も覗かせます。毎日の相当な練習量を全く苦にしない宮城さんの姿には、そろばんに対して前向きに臨む姿勢が見られ、自ずと自信になっている様子が伺えました。

 2人はそれぞれ大きな目標があります。「多くの大会で優勝し、日本一になること。そのためには毎日の練習にしっかり取り組みます」と最高段位に甘んじることがない赤嶺さん。「珠算・暗算検定で、十段合格。そして、個人総合やその他の種目でも沖縄一を目指します」と自らの意欲を高めるように語る宮城さん。

 そろばんに真摯に取り組む2人には、10月の全日本通信珠算競技大会、12月の全国珠算競技大会クリスマスカップが待っています。

 飽くなき挑戦を続ける2人。今日もまたいつもの教室で仲間と共に珠算に取り組んでいます。目標に向かい技を磨く日々はこれからも続きます。



 


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