平成25年度中学生平和交流団 報告

記事番号: 1-2057

公開日 2013年12月16日


~平和のバトンをつなげよう~



中学生平和交流団


浦添市では、昭和61年に「平和都市宣言」、平成8年に「核兵器廃絶宣言」を制定し、平和に対する意識を更に高めるため、平成8年度から中学生平和交流団を県外へ派遣しています。今年度で18回目となるこの事業は、平和学習を通して、未来を担う中学生が戦争の悲惨さ、平和の尊さを学び、次世代へと伝えていくことを目的としています。



平成25年度は、長崎県長崎市へ浦添市中学生平和交流団を派遣し、青少年ピースフォーラムにおいて全国の平和交流団と交流しました。派遣に当たっては、事前・事後研修を実施し、沖縄戦や浦添・宜野湾戦について学びました。また、第二次世界大戦時に浦添国民学校(現在の浦添小学校)の疎開先であった宮崎県日向市から中学生平和交流団が来沖し、本市の中学生平和交流団と平和について意見交換しました。



◎第1回事前研修(7月25日) 浦添・宜野湾戦跡巡り



チヂフチャーガマ ~ 嘉数高台公園 ~ 前田高地(浦添城跡)

講師:粟森 弘政 氏(NPO法人うらおそい歴史ガイド友の会)



第1回事前研修では、浦添・宜野湾戦跡を巡り、自分たちが住む浦添での戦闘や当時の様子について学びました。戦争の悲惨さを学ぶにつれ、平和の大切さについて改めて考えることができました。




チヂフチャーガマを見学する団員

▲チヂフチャーガマを見学する団員




前田高地平和の碑で戦没者の多さに驚く団員

▲前田高地平和の碑で戦没者の多さに驚く団員





◎第2回事前研修(7月31日) 南部戦跡巡り



首里司令部壕 ~ 沖縄県平和祈念公園 ~ ひめゆりの塔・資料館 ~ 轟の壕

講師:翁長 政善 氏(NPO法人うらおそい歴史ガイド友の会)



第2回事前研修では、南部戦跡を巡り、平和の礎やひめゆり平和祈念資料館などを見学しました。また、轟の壕では、実際に壕の中に入り、当時の避難住民の過酷さを体験しました。




首里司令部壕にて

▲首里司令部壕にて




ひめゆりの塔で黙とうする団員

▲ひめゆりの塔で黙とうする団員




轟の壕は電灯がなければ何も見えないほど真っ暗でした。

▲轟の壕は電灯がなければ何も見えないほど真っ暗でした。




平和の礎を見学する団員

▲平和の礎を見学する団員





◎本研修(8月7日~8月10日) 長崎市



長崎では、青少年ピースフォーラムや長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に参加しました。また、原爆資料館などを見学し、原爆の恐ろしさや戦争の悲惨について学びました。



原爆落下中心地や平和祈念像前で開いた平和集会では、平和の願いを込めて各中学校で作成した「平和のメッセージ」を朗読し、折鶴の献呈をしました。



本研修の最終日には、被爆者の方々が入所されている「恵の丘長崎原爆ホーム」を訪問し、被爆体験講話を聞きました。また、ホームでの交流会ではエイサーを踊り、会場から暖かい拍手が送られました。




原子爆弾の恐ろしさを伝える一本柱鳥居

▲原子爆弾の恐ろしさを伝える一本柱鳥居




長崎平和祈念公園にて

▲長崎平和祈念公園にて




平和祈念公園で平和のメッセージを朗読する団員(平和集会)

▲平和祈念公園で平和のメッセージを朗読する団員(平和集会)




原爆落下中心地に献呈された平和のメッセージと折鶴

▲原爆落下中心地に献呈された平和のメッセージと折鶴




青少年ピースフォーラムで平和について意見交換する団員


青少年ピースフォーラムで平和について意見交換する団員

▲青少年ピースフォーラムで平和について意見交換する団員




被爆体験者講話の様子

▲被爆体験者講話の様子




交流会でエイサーを披露しました。

▲交流会でエイサーを披露しました。





◎浦添市戦没者追悼式典(10月15日)



浦添市では、第二次世界大戦で戦没された方々を追悼し、御霊の御冥福と世界の恒久平和を祈念するため、戦没者追悼式を毎年 実施しています。



中学生平和交流団は、沖縄戦で亡くなった方の遺族、市関係者らが参列するこの追悼式において、沖縄、そして長崎で学んで培っ た平和を希求する心を込めて「平和のメッセージ」を朗読しました。


この記事に関するお問い合わせ

企画部 国際交流課
郵便番号:901-2501
住所:沖縄県浦添市安波茶一丁目1番1号本庁4階
TEL:098-876-1258
FAX:098-879-7224
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