記事番号: 1-1473
公開日 2015年08月29日
浦添市では、昭和61年に「平和都市宣言」、平成8年に「核兵器廃絶宣言」を制定し、平和に対する意識を更に高めるため、平成8年度から中学生平和交流団を県外へ派遣しています。今年度で20回目となる、この事業は、県内外での平和学習を通して未来を担う中学生が戦争の悲惨さ、平和の尊さを学び、次世代へと伝えていくことを目的としています。今年度も昨年度に引き続き、長崎市へ浦添市中学生平和交流団(11名)を派遣し、長崎原爆犠牲慰霊平和記念式典の参列や青少年ピースフォーラムを通して原爆を実相を学ぶとともに、全国の平和交流団と交流しました。派遣に当たっては、事前事後研修を実施し、沖縄戦や浦添・宜野湾戦について学びました。
また第二次世界大戦時に、浦添国民学校(現在の浦添小学校)の疎開先であった宮崎県日向市から、中学生平和交流団が来沖し、本市の中学生平和交流団と交流を深めながら意見交換しました。
・第1回事前研修 7月23日 浦添・宜野湾戦跡巡り
ヂヂフチャーガマ→嘉数高台公園→前田高地(浦添城跡)
講師:粟森 弘政 氏(NPO法人うらおそい歴史ガイド友の会)
第1回事前研修では、浦添・宜野湾戦跡を巡り、浦添での戦闘跡、当時の様子について学び、自分達の住む浦添も戦争と無縁ではなかったことを学びました。平和ガイドさんの説明を聞き、戦争の状況や様子が克明になり、平和の大切さを改めて考えるようになりました。
■第2回事前研修 7月30日 南部戦跡巡り
首里司令部壕→沖縄県平和祈念公園→ひめゆりの塔・資料館→轟の壕
講師:古波蔵 豊 氏(NPO法人うらおそい歴史ガイド友の会)
第2回事前研修では、南部戦跡を巡り、平和の礎やひめゆりの平和祈念資料館などを見学しました。また、轟の壕では、実際に暗く曲がりくねった壕の中に入り、やっとのことで通り抜けられる狭さや、明かりがないと見えない暗闇の中で、当時の戦禍状況に思いをはせました。
▲首里指令部壕では、激しい攻防戦が行われました。
▲平和の象徴「平和の火」について説明を受ける団員。
▲轟の壕では、明かりを消し、真っ暗闇を体感しました。
▲平和祈念資料館では、沖縄戦に関する映像や模型、証言 記録などたくさんの資料が展示されていました。
▲ひめゆりの塔では戦没者の冥福を祈って全員で黙とうを捧げました。
▲平和の礎では、多くの戦没者が刻銘されていました。
疎開体験者講話(日向市中学生交流会)