軍転協総会(H28.8.23)における松本市長質疑内容について

記事番号: 1-7092

公開日 2016年09月02日

平成28年度沖縄県軍用地転用促進・基地問題協議会通常総会(H28.8.23)における松本市長の質疑内容について



 平成28年8月23日(火)、県と基地を抱える市町村でつくる沖縄県軍用地転用促進・基地問題協議会通常総会が開催されました。



 本総会における松本市長の質疑内容について、以下のとおりとなっております。



 



【松本市長】:前回の軍転協において浦添市への那覇軍港の移設について粛々と計画通り行うというような確認がされました。その件でありますけど、今軍港の位置をめぐって那覇港管理組合の協議がなかなか進んでいないという報告が私にもあがっております。那覇港管理組合のトップである翁長知事として、浦添市民が望むような西海岸開発のあり方、特に軍港の位置についてどのようなお考えなのかお聞かせ頂きたい。



 



【事務局】:現在防衛省からも色々な案が出ており、那覇港湾管理組合についても議論されていることは県としても承知しております。意見交換を重ねているということで、まだ途中であると聞いておりますので、その結果が出ましたら、県としても那覇港湾の移設に関する協議会の枠組みの中でもしっかり取り組んでいきたいと思っている。



 



【松本市長】:那覇軍港の浦添移設先の位置について議論がなかなか噛み合わず、停滞しているといった報道がありました。この協議会は移転促進を促す場でありますので、那覇軍港が固定化しない為にもしっかりと移転・移設をするのが県の立場だと考えております。



 その中で、まず浦添市がどのような形で受け入れたいのかという意思は、最大限尊重されるべきなのではないかと考えておりますが、翁長県知事はどの様なお考えなのでしょう。



 那覇港管理組合はまた別の協議をしておりますので、那覇港管理組合のトップ管理者である県知事の基本的なお考えを確認させていただきたいというところでございます。



 



【事務局】:那覇港管理組合でも色々港湾計画について議論がなされていて、その際は当然浦添市からもご意見をいただいて、管理組合に浦添市も入ってございますので、その中で港湾計画をどう行っていくかということで、たしかに翁長知事は会長という立場ではありますが、それぞれこれまでの経緯を踏まえて那覇市・浦添市・沖縄県三者の中の会長という位置づけでございますので、ここで県の考えというよりは全体の中で、しかも港湾計画の位置づけの中で、浦添市はどうするかといった那覇港管理組合の協議会の中で浦添市の意見を全体の中でいかに位置づけるかといった議論がなされるべきかと考えます。



 



【松本市長】:ありがとうございます。では、浦添市の意向を最大限尊重していただきたいというのが、我々浦添市民の思いであります。この協議会の目的そのものが2ページにもありますが、移設先における諸課題の解決を政府とともに取り組み、及び地元の意向を反映させるとありますが、これは我々がこの協議会を通して政府サイドに対して求めていることです。今までの関連の中でも翁長知事は政府に対して地元の意思、自己決定が最大限尊重されるべきだとずっと申し上げてきたわけですから、やはりこの那覇港管理組合の中でも西海岸開発も含めて軍港の位置、これは浦添市の意思が自己決定権に基づいて最大限尊重されるという風に私は考えているのですけれども、その様な理解でよろしいでしょうか。



 



【事務局】:浦添市の意見を尊重して頂きたいという浦添市のご意見はごもっともだと思っております。そういった中で全体として那覇市も沖縄県も管理組合に入っておりますので、その中で全体の港湾計画の位置づけということで整備されていくものだと思っておりますので、松本市長のご意見はご意見としてまた那覇港管理組合の方で議論・整備されていくかと思います。



 



【松本市長】:繰り返しになりますが、我々はこれから今議題になっている県内移設なんですね。那覇市が持っている基地を引き受けるということですから、引き受ける側の意向が最大限尊重されるのは当然だと私は考えております。



 ですから、全体の中で協議をしているといっても私たちにも自己決定権がありますから、バランスの中である程度浦添市の意向を汲み・尊重はするけれども、それが絶対的に、あるいは必ずしも全体の中で通るわけではないというお考えでよろしいでしょうか。



 



【翁長知事】:前回も松本市長からそういった趣旨の説明がありました。浦添市の立場、これは前回も申し上げたんですが、平成13年にもそういう(受け入れの)話があって、SACOで合意されている。それからその時の市長の皆さんは反対されましたが、平成13年に当時の市長が受け入れを表明して那覇港湾施設内の場所の移設であって、浦添市の西海岸の発展、それから固定資産税がいずれ入ってくるという色々な理由をそちらがおっしゃって、それで県、那覇市と浦添で国も入ってこういう協議会ができております。



 私もそれ以前の知事も港湾関係の管理者としてこういった経緯の枠組みの中で話をしてきています。先ほど、県知事としてどうお考えかという質問がありましたが、これは那覇市と浦添市と一緒になって請け負うものですから、私の県知事としての意見ではなく、那覇港管理組合で議論していく中で、浦添市からも副市長が議会に出席して意見を出し、その都度防衛局へ伝え議論してアドバイスを貰い最大限尊重しようとする努力はあります。



 また、最大限尊重されなければならないのは、那覇市であったり、沖縄県であったり、国という立場もございますから、今おっしゃられた意見については組合議会で色々議論されて、そして今は図面が皆さんに配られていますのでそういった中で県議会であったり、浦添市のメンバーもおられる皆さんで議論集約していくことが大切であって、それを飛び越えて私がこういったことを言いなさいというようなことは向こうでも言っておりませんし、こういった場でも状況説明はできますけれども、私の考え方というのは県議会の本会議で、浦添の県議の方からご質問していただければお答えします。行政という立場上、あちらでもこちらでも返答するといったことはできないということをご理解いただきたいと思います。



 



【松本市長】:再度ご確認させていただきたいのですが、これまでの経緯というのは皆さんご承知のとおりですがSACO合意で進展して、キンザーが返還される新しい時代が来た。そして、私新しい市長が誕生しました。その市長選の時に、当時の翁長那覇市長が浦添との移設とは切り離して単独返還をすると記者会見で表明し、それを通じで私が反対という立場で当選しました。私の立場からするとこの様なさまざまな変化があるなかで、今、我々はどう浦添市の要望と折り合いをつけていくかが大切だと思っております。先ほどから全体のバランス、全体のバランスということをおっしゃっていますが、我々は今政府に対して日本全体のバランスではなく、沖縄の自己決定権・沖縄の声を反映させていただきたいという事をまさに今回の決議の中で申し上げるわけですから、是非県内においても、我々は(繰り返しになりますが)那覇市さんにある基地を県内移設で受け入れる、しかも、海を埋め立てて受け入れるわけですから、市民にとっては苦渋の決断のわけですから、県としても県知事としても最大限我々の意向をくみ取った形での協議の進展をお願いしたいという事であります。



 ですから、先ほどから聞いているように、あたかもこれは那覇港管理組合で議論して下さいというように聞こえますが、那覇港管理組合にいけば軍港は軍港で別ですから、別の所で議論してくださいというようなニュアンスがあるわけです。だから私は、同じ基地の悩みを抱えている皆で一緒に考えて頂きたいという風に考えているわけでございます。



 いい機会でございますので、先日沖縄市の方で我々の牧港補給地区を受け入れして頂きました。読谷村もして頂きました。私は受け入れて頂く読谷村や沖縄市のことについては、可能な限り我々の牧港補給地区を受け入れて頂く側ですから最大限ご協力したいと思っております。そういった意味で那覇市さんのお考えもお聞かせ頂きたいと思っておりますので、お願い致します。



 那覇市にある那覇軍港を浦添市は受け入れる側ですので、出す方の立場の那覇市さんとしても是非、浦添市の意向に最大限考慮してご協力を頂きたいといった考えであります。



 



【久高那覇市副市長】:唐突な感じがしながら聞いていたのですが、この問題は今やるような話なのかという思いはしながら、せっかくの質問ですので私の考えを述べてみたいのですが、今那覇軍港の浦添市さんの考え方を皆で考えている途中であります。この問題はご案内の通り浦添市さんの前市長さんが受け入れ表明をされて、その中で三者で検討をされていた中で今の位置を特に物流の拠点である、物流地区の構想を主に表に出しながら決定していったわけです。 その時は那覇市が決定したわけではなく、県が決定していったわけでもなく、浦添市さんも一緒になって決定をしていってまさに進めているわけであります。



 県内、観光立県としての物流の拠点としての整備大変急がれております。クルーズ船のバースも大変急がれております。その中で松本市長に変わられて軍港移設反対を唱えながら当選され、今度は受け入れとなって改めて案を出されてきたものですから、それを今、国・県・那覇市・浦添市が一生懸命になって検討しているさなかであります。



 先ほど、浦添市長がおっしゃった様に、読谷村さんや沖縄市さんが受け入れをして頂いた、それに誠心誠意答えていくという松本市長の立場は当然のものだと思っております。それとは問題が全く違うと観点で聞いておりました。答えになっておりますか。



 



【松本市長】:答えになっていないような気がするのですが、前の市長さんと決めたことだから、松本市長さん突然でてきたあなたに提案されてもという話をするのであれば、これは新たに当選した名護市長さんに大変失礼な話であります。



 ご協力を賜りたいという事であります。



 



【久高那覇市副市長】:人間屁理屈を言っていては駄目です。私が言っているのは、この案は前市長さんも含めて決定したのであると言っているのであって、前市長が決定したから変えられないと言っているわけではありません。今一生懸命努力をしている最中ですという話です。



 



【松本市長】:この様な形で全体の場で、私共が受け入れ先でありますので、浦添市の地元の意向を最大限尊重して、しっかりと県としても那覇市さんとしても取り組んで頂きたいという事が確認できましたので、また今後協議の進展を私も協力しながら行って参りたいと思います。ありがとうございました。



 


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