記事番号: 1-7089
公開日 2016年09月27日
待機児童の現状
今年、厚生労働省が発表した待機児童の集計結果では、沖縄県が全国で2位、県内で浦添市は3位でした。
認可保育園や幼稚園などの受け皿の整備が追いつかないという問題もあり、こういった結果が浮き彫りになりました。
今後の浦添市の方針
これを踏まえ、浦添市は「てだこのまち 子育て応援総合アクション5」を打ち出し、市の子育て支援の目標値を明確にし、課題解決に取り組んでいます。
これらのプランの着実な実施に伴い、待機児童の解消はもちろんですが、保護者が利用する施設選択の幅を拡げる、保護者の不安や負担の解消を目指します。
今回は、平成29年度から予定する公立幼稚園の充実策をピックアップしてご紹介します。
【充実策1】3年保育スタート!
現在、公立幼稚園では4歳児からの受け入れを行っていますが、モデル園として2園で3歳児からの受け入れをスタートします。
今後、各幼稚園で随時開始する予定ですが、園ごとの教室数などの問題を、一つずつ解決し、段階的に全園実施を目指します。
【充実策2】幼稚園給食の実施
「幼稚園給食を利用したい:88.3%」(平成25年調査)の声を受け、2園を対象に実施します。市では、平成31年度を目処に、全ての公立幼稚園で給食が実施できるよう取り組んでいきます。
幼稚園給食実施についてお母さんたちに聞きました
宇座彩香さん
幼稚園給食が始まるのは嬉しいです。幼稚園なので午後には迎えに行くのですが、家でお昼ごはんを作らなくて済むことは嬉しいですし、好き嫌いがなくなると思います。家事の手間が少なくなるので、行動の幅も広くなり、給食の実施には大賛成です。
上地俊子さん
アレルギーの問題や、私の子どもは週2回のお弁当を楽しみにしていますので、その点をどうするのか関心があります。給食の実施は嬉しく思います。お兄ちゃんが小学生の時は同じメニューを食べることができ、給食の話題などで小学校にあがるときの抵抗感を少なくできると思います。
働く保護者を支えるために
学校教育課 課長
宮里 晋さん
浦添市は平成27年度から幼稚園において、4歳児保育を全園で実施しています。また、4歳児、5歳児の預かり保育や平成28年度からは全ての園児を対象に延長保育を実施するなど保護者をサポートする環境整備に努めています。
公立幼稚園への4歳児入園は年々増えてきており、3 年保育実施の需要も高まってきていると思っています。
年齢制限を4歳児から3歳児に緩和する「3年保育」を実現し、併せて幼稚園給食を導入することにより、子どもを預ける保護者の選択肢も拡がり、幼稚園を選択される保護者も増えるでしょう。
これにより、保育所の枠が拡がり、より低年齢の子どもたちの受入れが容易になることを期待しています。