平成25年度 南米移住者子弟研修生受入事業

記事番号: 1-1471

公開日 2014年04月11日

平成25年度 南米移住者子弟研修生受入事業



~ウラシーンチュの心を永遠に~

浦添市の皆さん、半年間ありがとうございました




 
ジェシカとパトリシア

 


 南米移住者子弟研修生受入事業は、南米4カ国(アルゼンチン、ブラジル、ペルー、ボリビア)に移住した浦添出身者子弟の中から優秀な人材を選抜し、県内で日本語や沖縄の文化等の研修を受けながら、沖縄に対する理解を深め、帰国後は本市と母国との架け橋として活躍できる人材を育成することを目的に行われています。


 平成25年度は6月19日~12月14日の日程で、ペルーから比嘉 宮城 ジェシカ(4世 屋富祖出身)とアルゼンチンから又吉 パトリシア ノエミ(2世 牧港)が来沖し、県内及び市内で日本語や沖縄の文化について学びました。

 


南米研修生スケジュール






























 
午前 日本語学校 日本語学校 日本語学校 日本語学校 日本語学校
午後   琉球舞踊 三線 書道  


 



研修成果の発表



 12月4日に行われた南米移住者子弟研修生修了式・送別会にはこれらの研修成果を披露しました。

 



★琉舞★ 柳本流紋皐玉乃会 神田采愛子先生



▼琉舞では、「貫ち花」、「かぎやで風」を披露しました。



琉舞の発表

 



★書道★ 龍賓沖縄書道会 大城 碧鳳先生



▼ひらがなや漢字を練習し「浦添」と書けるようになりました。



書道の作品

 



★三線★ 野村流古典音楽保存会 渡名喜 庸功先生



▼三線では「安波節」や「てぃんさぐぬ花」、「安里屋ユンタ」を弾けるようになりました。



三線の練習風景

 



★いけばな★ いけばな嵯峨御流 比嘉絹甫先生



▼嵯峨御流の生け方を教わりました。



生け花

 



★企業訪問★



 11月5日~11月8日までの間、研修生が希望する分野での企業訪問を実施しました。短期間でしたが、日本の企業の仕組み、仕事の流れを勉強できる貴重な体験になりました。



■企業訪問受入先:株式会社 近代美術

 研修生:比嘉 宮城 ジェシカ

 期間:11月5日~11月8日

 ジェシカさんは、ペルーで広告デザインの専門学校を修了しており、前職の経験と比較しながら、写真撮影や広告デザインを取り扱う仕事を学びました。

 



■企業訪問受入先:うらそえ織 結の会、浦添市シルバー人材センター、浦添市総務部市民税課

 研修生:又吉パトリシアノエミ

 期間:11月5日~11月8日

 パトリシアさんは産業の振興分野に関心があり、浦添市で養蚕事業を行っている浦添市シルバー人材センターと、うらそえ織結の会で研修を行いました。

 また、浦添市総務部市民税課においては、法人市民税についての知識を深めました。

 



~研修報告~



 比嘉 宮城 ジェシカ



 比嘉宮城 ジェシカと申します、ペル-のリマの研修生です。

 よろしくお願いします。

 私は日本語であまり上手ではありませんので、たぶん感じていることちゃんと言い表せないかもしれませんが、今日は頑張って伝えます。

 この研修は本当に素晴らしかった。一生に一度の貴重な機会でした。

 前の研修生から“この研修は人生を変えるほどの経験です”と言われました、彼女は正しかったと思います。日本や沖縄について多くのことを学び、私は物の見方が変わりました。

 デザイナーやアーティストとしても、沖縄のいろいろな場所で感動的な美しさ見つけました。上品な紅型の模様やすごく綺麗な沖縄の海、沖縄のかたの温かい心です。

 沖縄には独特の多彩な豊かな文化があります。ずっと前から歴史も好きでした。

 みなさんこの歌を知ってますか。

 沖縄~ 沖縄~

 沖縄~ mi amor.

 この歌は「沖縄は美しい。沖縄が大好き。」という内容を歌っています。沖縄を愛している私の心を歌っているようで、とても大好きな曲です。

 多くの皆様にお世話になりました。心から感謝します。ありがとうございました。

 Desde el fondo de mi corazon, muchas gracias por todo.

 



ジェシカ

 



又吉 パトリシア ノエミ



 私のお父さんは、浦添市しゅっしん です。

 6歳ぐらいのころに、 お父さんが 沖縄に いた時の 写真を たくさん見ました。でも、そのころは あまりよく分かりませんでした。

 私が19歳のときに、私のお姉さんが 研修生として 浦添で研修を受けました。かえってきた お姉さんは、私に 研修のようすを 教えてくれました。それを聞いて、私も 研修生として いつか 浦添市に きたいと 思いました。

 小さいころに お母さんから 日本語や 日本文化について 教えてもらいました。けれども 沖縄の ことは あまり知りませんでした。でも ぜったい いつか、お父さんの ふるさとの 沖縄に 行きたいと おもっていました。

 アルゼンチンから成田空港まで 27時間かかりましたが、そこから さらに 2時間半もかかって、ようやく 沖縄に つきました。沖縄は蒸し暑くて まだ時差ぼけがのこっていたけど、 お父さんのふるさとに くることができたので、 それを 忘れてしまうぐらい ワクワクしていました。

 浦添市にくることが できて 夢を見ているみたいです。 この研修で 日本語が 上手に なってきて、三線、琉球舞踊、書道、生け花、エイサーを 学んで、本当に うれしいです。先生達に やさしく 教えてもらって、心から かんしゃ しています。

 アルゼンチンに帰ってからも、研修生として 習ったことを 続けていきたいです。そして、自分の経験をアルゼンチン浦添市人会や家族、おばあさん、友達 に 必ず 教えたいと 思っています。アルゼンチンに 帰ってからも 一生懸命 がんばりたいと 思っています。

 今でも はっきりと 覚えています。7月18日の 歓迎(かんげい)夕食会(ゆうしょくかい)で 松本市長が 「VIVIR AL MAXIMO CADA DIA」と 言いました。これは、「一日一日を せいいっぱい すごして ください」という意味です。私は、この言葉を思いながら 今日まで 研修に とりくんできました。

 皆さんの おかげで、学びたかったことを たくさん 学べました。 食べてみたかった 沖縄料理を 食べることができました。 行きたかった所に 行くことができました。沖縄で、やりたかったことを ほとんど ぜんぶ することができました。一日、一分、一秒 楽しんで すごすことが できました。

 私の 好きな言葉は めんそ~れ!です。いつでも、どこでも やさしく 受け入れてくれて、家族みたいです。本当に この六ヶ月閒を 決して 忘れません。こんかい、 初めて沖縄に 来たけれど、いつか また、必ず戻ってきたいです。

 



パトリシア



 


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