第6回世界のウチナーンチュ大会:ウラシーンチュ歓迎の夕べ

記事番号: 1-2037

公開日 2016年11月01日

 



歓迎の夕べ

 



世界の国々から「浦添」へようこそ、そして、お帰りなさい!



海外のウラシーンチュの皆さん



 10月28日(金)の17時半、浦添市てだこホール・市民交流室において、「第6回世界のウチナーンチュ大会」に参加されている海外の「ウラシーンチュ」の皆さんを歓迎する「ウラシーンチュ歓迎の夕べ」が開催されました。

 てだこレディの案内により各国毎にウラシーンチュの皆さんが入場を始めると、会場内は大きな拍手で包まれました。

 当日の司会は當銘直美さんと市国際交流員のジェレミー・エックスタインが担当。『 世界各国からおいでくださいました、ウラシーンチュの皆さま、ふるさと「てだこのまち 浦添」 に「ようこそ!」そして「お帰りなさい!」皆さまのお越しを心から歓迎いたします。』との言葉に、会場内は暖かな空気でいっぱいになりました。

 



参加者の紹介



 会は、髙良和子琉舞舞踊修練所の先生による「かぎやで風」で幕を開け、松本哲治市長が歓迎のあいさつを述べました。

 その後、野口広行副市長から参加者の皆さんを各国毎に壇上に案内し、紹介しました。



米国

▲米国(本土・ハワイ)



ブラジル

▲ブラジル



ペルー

▲ペルー



アルゼンチン

▲アルゼンチン



カナダ

▲カナダ



香港

▲香港

 



 海外からのウラシーンチュの皆さんには、松本市長から記念品としてシークァーサーの木を使い、漆塗りで仕上げた「琉球箸」の夫婦箸をプレゼント。海外での日本食はブームを過ぎ既に一般的な料理としての普及も広がる中、お箸を使う機会は増えており、『帰ってからもこれを使って浦添のことが思い出せる』といたく感激されていらっしゃる方もいました。

 



ウラシー民間大使、誕生



 浦添市では,国際交流の基盤として、海外において「ウラシーネットワーク」の拡大を図り、国際交流を推進するため、浦添市を愛し、海外でご活躍されている方々による「ウラシー民間大使」を創設しました。今年は、この歓迎の夕べの席上にて、4名の「民間大使」を認証しました。










福島秀世氏第1号 福島秀世さん



 香港沖縄県うりずん会名誉会長。

 長年、香港にて貿易や不動産業を営み、現在は東京を拠点に活躍。

 浦添市からアジアを始め、世界へと羽ばたく人材をより多く輩出することを願って、その育成のために、昭和48年から継続的に浦添市育成会へのご寄付や、その他児童向け図書資料の寄贈など、ご尽力をいただいている。











マーティン暁美氏第2号 マーティン暁美さん



 WUB(Worldwide Uchinanchu Business Association)ハワイ副会長。

 現在ハワイ在住。

 WUBハワイの副会長のほか、太平洋文化交流協会 ハワイ支部 支部長、琉球國祭り太鼓ハワイの相談役、地区長をつとめられ活躍。

 これまで、浦添市や各種の団体などがハワイにおいて実施する文化や教育・福祉など、さまざまな事業において調整役を務められ、本市とハワイのパイプ役として現在もご尽力いただいている。











大城 マリコ ブルーナ氏第3号 大城 マリコ ブルーナさん



 ブラジル出身の5世。

 父方の髙祖父が「城間」の出身。平成26年度の「浦添市南米移住者子弟研修生」として、5カ月間浦添市で日本語研修、三線や琉球舞踊、生け花などの文化研修、そして自治会や子供たちとの市民交流などを行った。

 帰国後は、ブラジル浦添郷友会の活動を通し、浦添市と母国との架け橋として活躍。

 現在は、今年4月より沖縄県立芸術大学の留学生として、古典音楽を学び、8月に行われた「琉球古典芸能コンクール三線野村流」において、「新人賞」を受賞。











佐久田 エンリケ アンドレス氏第4号 佐久田 エンリケ アンドレスさん



 アルゼンチン出身の3世。

 父方の祖父が前田出身。
平成23年度並びに28年度の「浦添市南米移住者子弟研修生」。

 空手と三線を得意とし、「第5回世界のウチナーンチュ大会」の「歓迎の夕べ」にて「空手」を披露。

 沖縄県より「海外功労者表彰」において、将来におけるウチナーネットーワークの担い手となる「次世代代表」にも選ばれ、沖縄県知事より表彰状が授与されるなど、母国アルゼンチンにおける沖縄県、浦添市との架け橋としての活躍が期待される。



 




ミュージカル「尚寧王」(ショートバージョン)



ミュージカル「尚寧王」

 



 ウラシーンチュの皆さんには、日中の「ウラシーふるさとバスツアー」を通じ、浦添の歴史の中に登場する尚寧王や英祖王について紹介してきました。

 そのため、頭の中に残っているであろう「尚寧王」のイメージを、歌とダンスで表現するミニ・ミュージカルを、浦添ゆいゆいキッズシアターが披露。

 本公演でも大きな評価を得たミュージカル「尚寧王」を、英語によるストーリー解説を付し、圧倒的な歌とダンスで表現。なかなか馴染みのない「尚寧王」という琉球王国の王と浦添のイメージを、子どもたちによるパフォーマンスによりしっかりと受け止めていたようで、多くの方が写真やビデオで撮影をされていました。

 



太鼓演舞披露、そしてクライマックスへ



 最後の舞台に上がったのは、鼓衆若太陽。県内外、国外でも精力的に公演活動を行う一方、地域に根差した活動で活性化に取り組んでおり、見事なバチさばきと獅子演舞を披露しました。 特に獅子が会場内を周り始めると海外からのウラシーンチュが楽しそうに手を差し伸べ、写真を撮り、ともに喜びを分かちあっていました。 やがてその喜びがクライマックスに達すると、舞台の演者だけでなく市民、そして海外からのウラシーンチュも一体となりカチャーシーが始まりました。



太鼓演舞



獅子演舞



カチャーシー



カチャーシー

 



さよなら、そしてまた会いましょう



また会いましょう

 



 楽しいカチャーシーが終り、「世界のウラシーンチュ歓迎の夕べ」は、お開きとなりました。

 沖縄の戦後復興は、世界のウチナーンチュからの送金や物資に支えられてきました。どこにいても沖縄を想うチムグクルは本当に有り難いものです。

 このウチナーンチュのチムグクルをいつまでも忘れることなく、未来へ繋げていくのは、今の私たち自身です。

 そして今日、沖縄の伝統芸能や沖縄のチムグクル、ウチナーンチュ、そしてウラシーンチュの絆は、未来へと受け継がれていきます。

 第7回の開催は5年後の2021年。その時にまた、この場所で世界中のウラシーンチュが再会することを願い、会は無事に終了いたしました。



 


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