記事番号: 1-6129
公開日 2017年03月29日
「浦添市が主役」、「市民が主役」、「子どもが主役」
~浦添の持続的発展の原動力となる「3つの主役」~
第180回浦添市議会定例会が2月27日(月)から3月24日(金)まで開会されました。松本哲治市長は、これまでの取り組みの成果と、平成29年度へ向けての方針について所信を表明しました。
ここでは、平成29年度所信表明について、主な内容を抜粋して掲載します。
「浦添市が主役」、「市民が主役」、「子どもが主役」と、この3つの主役が、互いに相乗効果をもたらし、かつ循環する社会をしっかり構築していくことにより、「いつまでも住みたくなる誇り高き浦添市」を築き、浦添市の持続的発展を実現してまいります。
市民の皆さま、地方は、そして浦添市は、これからが踏ん張りどころです。一番身近にある、一番大切な「ふるさと浦添」のすばらしい未来に向かって、共に力強く邁進していきましょう。
「浦添市が主役」
浦添市は、那覇空港及び那覇港から近距離の位置にあり、物流機能等の観点から絶対的な地理的優位性を有しております。また、「西海岸開発」と「牧港補給地区跡地開発」が一体となった国際的リゾート地の形成および「てだこ浦西駅周辺開発」における環境に配慮した「スマートシティ」の形成など、県内でも極めてポテンシャルの高い開発計画が予定されております。更にクルーズ船バースの早期整備など浦添市の強みと魅力を最大限に活かしていくことにより、これからは「浦添市が主役」となって沖縄の未来を牽引してまいります。
また、「浦添市が主役」のまちは、「雇用」を生み出し、誰でも安心安全に暮らせる社会、生きがいと誇りの持てる社会をつくってまいります。そして、「浦添市」は「市民」を大事に守り育ててまいります。
「市民が主役」
まちは生きています。「市民が主役」となって生きています。
人と人との繋がりは地域力を高め、地域の問題を解決し、まちに新たな息吹を与えます。「市民が主役」のまちは、「市民」が原動力となり「浦添市」を力強く育ててくれます。
浦添市は「市民が主役」の社会をつくっていきます。
誰もが安心安全で平等に暮らせる社会、心身ともに健康で生きがいの持てる社会、そして喜びと幸せを実感できる社会をつくっていきます。そして「あなたのワクワク」を応援していきます。
「子どもが主役」
浦添市の成長には、子ども達の健やかな成長が欠かせません。浦添市の未来は、子どもたちが担っています。
「子ども達」が将来「浦添市」を大きく育ててくれます。
子どもたちのふるさとは「浦添市」です。子どもたちは、ふるさと「浦添市」でたくましく育ち、大きく羽ばたいていきます。子どもたちの未来は無限大で、夢のある未来です。浦添市は「子ども」を温かく守り育て、全力で応援していきます。
「浦添市」は、「子どもが主役」のまちをつくっていきます。
子どもたちが生まれ育った環境に影響されることなく、心身共に健全に育つ環境をつくっていきます。
子どもたちが未来へ羽ばたく環境をつくっていきます。
子どもたちが安心して生まれ育つ環境をつくっていきます。
新年度予算について
本市における財政課題といたしましては、国民健康保険事業特別会計の赤字解消、沖縄都市モノレール延長整備事業の本格化に伴う財源の確保等がございます。
このような厳しい財政環境のもと、限られた財源で最大の投資効果が得られるよう、新年度の予算を編成いたしました。
平成29年度予算は、一般会計において492億円、特別会計において287億6846万円、企業会計において31億1032万1千円となっております。
平成29年度の主な取り組みを「3つの主役」に基づいてご紹介します。
「浦添市が主役」に関する取り組み
沖縄都市モノレール延長事業については、沖縄自動車道を結ぶ交通結節拠点を形成し、沖縄県、那覇市、沖縄都市モノレール株式会社とともに事業推進に努めます。
駅周辺のまちづくりについては、駅周辺の大規模公園における官民連携のパークマネジメントに取り組むとともに、駅周辺のエリアマネジメントの促進に向けて検討し、駅を中心としたまちづくりに取り組みます。
浦添前田駅周辺地区については、浦添グスクの麓に誕生する新たな玄関口として、観光客をはじめとした来街者溢れる賑わいが創出できるよう、魅力あるまちの形成に取り組みます。
てだこ浦西駅周辺地区については、総合交通結節機能を活かした東の玄関口として、分散型エネルギーシステムを導入したスマートシティー型の土地区画整理事業を進めます。
西海岸開発の那覇港浦添ふ頭地区の第一ステージ事業都市機能用地は、既存の沖縄観光にない新たな付加価値をもつ、賑わいとゆとりのある質の高い都市リゾート形成を目指します。
第二ステージ事業となるコースタルリゾート地区は、西向きのビーチ、大型クルーズ船バース、マリーナの実現に向けてより魅力のある国際観光交流拠点を目指します。
カーミージー地区は、サンゴ礁群と砂浜が残る空寿崎(くうじゅざき)周辺の海岸利用空間の創出のための海浜公園の計画策定と、豊かな自然環境を守り継ぐための里浜条例の制定に向けて取り組みます。
牧港補給地区は、「人・海・文化を活かした国際的エンターテイメント都市」をコンセプトに、浦添の未来を拓く空間の実現に努めます。
観光振興については「浦添市観光振興計画」を策定し、本市の魅力を広く伝え、来街者で賑わう活力ある都市を目指します。
産業振興については、「浦添市創業支援事業計画」に基づき、創業支援の強化や、事業者への支援を図ります。また、「企業立地・雇用施策方針」を策定し、産業振興と雇用拡大に向けて取り組みます。
「市民が主役」に関する取り組み
「ワクワクするてだこのまち」の実現に向けた「市民の夢応援プロジェクトまちづくりプラン賞」を実施します。
医療・介護においては、医療情報の提供や相談また入院から早期かつ円滑な在宅支援ができるように、浦添市医師会および各関係機関等との連携体制整備に努めます。
地域での認知症ケア体制として、認知症高齢者等の見守りSOS ネットワークの構築、相談への早期対応、認知症カフェ等のつどいの場の設置等により、認知症に関する知識の普及・啓発を図り、介護負担の軽減に繋がるよう取り組みます。
「子どもが主役」に関する取り組み
待機児童解消のため認可保育所や小規模保育事業所等の整備および保育士確保策を行い保育サービスの質的・量的充実に取り組みます。併せて認可外保育施設を利用する多子世帯に対し、保育料の負担を軽減する支援を行います。
幼稚園では、預かり保育および時間延長保育を全園で実施し、加えて3年保育、幼稚園給食を浦添幼稚園および牧港幼稚園において先行実施します。
学童クラブについては、運営に対する支援を継続し、公的施設の整備により、放課後の児童の健全育成を推進します。
また、情報教育につきましては、ICT機器の整備とIT指導員、ICT支援員の派遣を推進することで、機器を有効に活用した「わかる授業」を展開し、児童生徒の興味関心を高め、さらなる学力向上と、モラル教育の充実を図ります。
子どもの貧困対策については、各地域の現状を把握し、関係機関と情報を共有し、居場所運営の支援を行います。子ども達が自立できるよう学習支援や所得制限付で学校給食費を半額とする取り組みを、継続します。
児童虐待の早期発見と虐待防止の取り組みとして、要保護児童対策地域協議会の機能強化を図り、広報啓発を実施、複雑多様化する相談に応える相談員を配置し、適切有効な対応を行います。
※所信表明全文は、市ホームページに掲載していますので、ご覧ください。