【ROAD】10 浦添工業高等学校写真部

記事番号: 1-713

公開日 2017年03月29日

写真部の皆さん

比嘉 夏子さん (1年)/左  石橋 未奈子さん (2年)/中央  浦添 莉乃さん (2年)/右



カメラでつむぐ人とのつながり



「カメラの魅力はありのままを写せたり、設定によって自分の目で見たものと違った表情の写真が撮れる。そのギャップがおもしろい」そう語るのは、今回主人公となる浦添工業高校写真部の3人です。

 同校写真部は、日頃からその実力が認められ、これまで数々の受賞歴を誇ります。

 去る2月に横浜市で開催された「Top Eye 全国高校生写真サミット2017」では、比嘉夏子さん(1年)の作品が個人最高賞となる秋元貴美子賞を、団体では比嘉さんに加え石橋未奈子さん(2年)、浦添莉乃さん(2年)の作品が優秀賞を受賞。

 同校からは3年ぶり2度目の個人最高賞受賞であり、団体上位入賞は県勢初となる快挙です。

 写真部の活動に精力的に取り組み、日々カメラの技術を磨いている3人ですが、カメラに引かれたきかっけはそれぞれ違います。

 比嘉さんは幼い頃から兄妹の誕生日会などイベントがある度にカメラを担当。「写真撮るの上手だね」と両親から褒められるのが嬉しくて、写真を撮り続けていくうちにカメラの魅力に引き込まれていきました。

 石橋さんは祖父がカメラマンで、金庫に大切に保管されていたカメラに触りたいという思いからカメラに興味を持ち始めます。

 浦添さんは「高校生活は青春したい!」という想いを持ち高校に入学。写真部の部活動紹介PR動画を見た瞬間「これが青春だ!」と直感し、入部を決意しカメラにはまったと言います。



 写真部の活動は、「持っているからこそ見えるものがある」という教えの下、カメラは基本的に常に持ち歩き、何気ない日常と向き合うことをテーマにして、奥武島や浜比嘉島など様々な場所に足を運び散策しながら撮影をしています。その中で3人が大切にしてい

ることは会話を通して相手のことを引き出すということ。

「ファーストコンタクトでは見せない顔も、時間をかけて会話をしていくと本当の顔を見せてくれているなと思う瞬間がある。同じ時間同じ空間を共有できた瞬間であり、その瞬間の顔をカメラに収めることが出来た時はうれしいです」と口を揃えて話す3人。「時には話が弾むあまり撮ることを忘れてしまうこともある」と微笑ましいエピソードも明かし、3人目を合わせて笑います。



 顧問の大城先生は「良い写真には必ずコンセプト(=目標設定)がある。その写真を見ただけで写真の裏側や被写体の心情が伝わるためにはしっかりとしたコンセプトを持つことが大切です」と彼女たちに再確認させるよう話します。

 コンセプトをしっかりと持ち、被写体と一緒に歩き、言葉を交わし、相手の最高の瞬間を常に意識する。その全ての表情を見逃さずカメラに収める写真部の皆さん。

「撮影を通じた人とのつながりは宝物。今後もつながりを大切に、見た人に伝わる写真を撮りたいです」と話す彼女たちの表情は、笑顔いっぱいで写真愛に溢れていました。









大城仁美先生浦添工業高等学校 写真部顧問

大城 仁美 先生

 今回のサミットは他の学校の作品も力作で素晴らしいものばかりでした。正直結果発表までどうなるか分からない接戦でしたが、県勢初のチーム賞を受賞できた事はとても光栄に思います。8月に開催される写真甲子園では強豪校が多くいます。しかし強豪校を意識してというよりも、「何を撮りたいのか」をしっかり持って撮影することで結果は伴ってきますので、そこをしっかり指導して行きたいと思います。


 



Top Eye 全国高校生写真サミット2017 受賞作品













秋元貴美子賞受賞(最高賞)

「日常の裏側」



日常の裏側



団体優秀賞受賞(3位相当)

「それぞれの休日」



それぞれの休日



それぞれの休日



それぞれの休日




■浦添工業高校等学校写真部の実績



・ 第17回上野彦馬賞 ジュニア大賞受賞

・ 第3回高校生スタジオポートレイトフォトコンテスト グランプリ受賞

・ 全日本写真展2016 銀賞受賞

・ 第22回全国高等学校写真選手権大会、通称

「写真甲子園2015」で優勝

その他にも数多くの受賞を誇り、全国屈指の写真強豪校



 


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