記事番号: 1-1107
公開日 2018年10月04日
自動火災報知設備の誤作動等について
台風や豪雨による雨の影響で、市内のアパート、マンション等で自動火災報知設備の誤作動が発生しています。
自動火災報知設備とは
感知器が火災の熱や煙をとらえ、設置された警報ベルを鳴動させることにより建物内にいる人に避難を呼び掛ける設備です。
誤作動等について
自動火災報知設備は、火災以外の要因によって誤作動を起こすことがあります。例えば、電気回路が不具合(故障)を起こしている場合やいたずら等で故意に発信機が押された場合等にも警報ベルが鳴動することがあります。定期的な点検を実施するとともに、次の誤作動の事例を参考にして、日ごろから誤作動が発生しないように注意しましょう。
1.雨や水配管等から伝わった水滴が感知器内部に浸水する。
2.台風等で急激な外気圧の低下が起きる。
3.調理、喫煙等で発生する煙のほか、煙に類似している湯気、ホコリ、虫等が感知器内に入る。
自動火災報知設備の誤作動が頻繁に起きると、警報ベルが鳴っても誰も火災だとは思わず、次第に無関心になっていきます。この状態で、本当に火災が起こったときに、初期消火、通報、避難の行動が遅れ、建物内の人たちが命を落とすことにもなりかねません。こうしたことを防ぐには、誤作動を起こす要因を排除して自動火災報知設備を信頼できる状態にしておく必要があります。また、警報ベル等が鳴ったら、他人任せにせず、住民のみなさんで対応するようにしましょう。
自動火災報知設備が誤って発報した場合の対応
1どの感知器が作動したのか、またはどの押ボタンが押されているか確認する。
※作動した感知器のランプが点灯します。
2 確実に火災ではないことを確認する。
3 受信機にある地区音響停止 主音響停止スイッチを押す。
※地区音響:建物内で聞こえる音響
※主音響:受信機から聞こえる音響
4 復旧をかける。
※しばらく様子を見て再度発報しなければ復旧完了です。
火災でないのにベルが鳴る場合は、速やかに管理会社に連絡し、消防設備士等に調査を依頼してください。
(注意点)
復旧後は必ず、地区音響・主音響ともに、停止を解除してください。
一度停止させると、解除しなければ次に感知した時に音が鳴らない場合があります。