本年は、２月に発生しました気管挿管の「誤挿管」、７月に発生しました「アドレナリン紛失」、そして８月に発生しました「救急出動の遅れ」と度重なる不祥事により、市民の皆様の信頼を大きく損ねることとなりました。

　このことを重く受け、消防本部では去る令和２年９月30日付けをもって「浦添市消防本部コンプライアンス推進委員会」を設置しました。委員会のメンバーにつきましては、消防本部からの管理職８人、市長部局からの管理職３人の11人の委員と、アドバイザーとして外部から沖縄県知事公室防災危機管理課、民間からは人材や組織開発を専門とする沖縄TAセンター長を加えた計13人の構成となっております。

　去る令和２年10月15日に第１回目、令和２年12月23日に第２回目の委員会を開催し、これまでの不祥事の個別ごとの検証や組織改革に向けて全職員を対象にした意識調査を実施するなどして組織の課題や対策等について議論を重ねております。来年も１月中を目途に第３回目の委員会開催を予定しております。最終的に年度内にはこれまでの一連の不祥事の検証結果や組織改革のための指針をまとめ、市民の皆様に報告するとともに、打ち出した指針を全うできる体制をチェック機能もあわせて整え、これを実践することで消防行政への信頼回復に努めてまいります。

令和２年12月28日　　浦添市消防長　　石原　正常