CENTRIC(株)沖縄支店「社員の家族も主役に！」多様な働き方を支えるコンタクトセンターの取り組み

記事番号： 1-14622

公開日 2025年12月11日

東京に本社を置くCENTRIC株式会社は、コールセンター業務を中心とした事業を展開しています。クライアントからの依頼によっては、電話での顧客対応だけでなく、データ処理等の事務作業や商品メーカーとのやり取りなど業務内容が多岐にわたることから、ライフスタイルに合わせた就労形態を選びやすく、子育て中の女性や障がいのある方など多様な人材が活躍しています。

　CENTRIC株式会社沖縄支店では、「人材の定着」という課題に対し、単なる制度の導入に留まらず「従業員を大切にする」という企業文化を軸に据えた取り組みを進めています。その取り組みについて、運用課、運用支援課の方へお話を伺いました。

左から支店長代理　大田守仁さん、運用課課長代理　久場菜麻さん、運用支援課　井上くりのさん

沖縄支店独自で発案した家族参加型の社内イベントの充実

　私達が最も大切にしているのは、従業員同士、そしてその家族とのコミュニケーションです。人材がなかなか定着せず、なんとか従業員の離職を防ぎたいとの思いがあり、みんなが働きやすい環境づくりや従業員満足度をどうやって高めるかという視点を持って、従業員だけでなくその家族も含めた様々なイベントを行っています。

　本社が東京で、支店が熊本や和歌山にもあるんですが、家族参加型の社内イベントは沖縄支店が発端となり始まりました。沖縄支店全体のイベントなので、普段はそれぞれのクライアント様の現場で業務を行っている従業員やその家族も含めた全員が参加できるものになっています。BBQや、子ども達が主役のミニミニ運動会など、季節ごとに年に数回開催されます。イベントには、本社の社長や幹部も参加して、管理者が従業員をもてなすという雰囲気で行っており、従業員へ日頃の感謝を伝えたり、従業員の家族とのコミュニケーションを図ったりする機会になっています。普段、なかなか接することのない他部署の従業員同士や、本社幹部と楽しい雰囲気のなかでコミュニケーションがとれるこのようなイベントを開催することが、我社の風通しの良い働きやすい社風に繋がっています。

個々のライフステージに寄り添い柔軟な働き方を推進

　多様な人材が働く同社では、個々の事情に合わせた柔軟な働き方をサポートしています。例えば、子育て中や介護中の従業員などは、希望に応じて時短勤務が可能です。また、給与低下を抑えるために育休と有給休暇を併用できるなど、従業員の生活に寄り添った配慮が行われています。また、クライアントによって業務内容が異なるので適材適所を意識し、所属チームを変えたり別のクライアント様の業務に挑戦してもらったり、従業員自身のスキルや志向に合った業務を見つけ長期的なキャリアを築けるようバックアップしています。　

キャリアアップの機会を平等に

　アルバイトの方にもチームリーダーなどの重要な役職を任せることで、雇用形態に関わらず誰もがキャリアアップを目指せます。また、管理職になっても残業が多くなるなどの業務負担が増えることがないため、子育て中の女性でもマネージャーとして活躍できるなど、性別やライフステージに捉われないキャリア形成を行うことが可能です。

　その他、従業員のスキルを磨く機会として、従業員全員を対象にした社内PC研修を行っています。去年立ち上げたDX推進室から遠隔でExcelの初級・中級・上級、そこからマクロ・VBA/RPAを就業時間内に研修制度として実施しています。また、業務に関連する分野に限らず、皆が興味のある研修テーマを募集し、月に１回多様なテーマの勉強会を行っています。これまで「ふるさと納税の仕組み」「ポイ活」「救急救命」などプライベートで役立つようなテーマで実施した研修会は、とても好評でした。

誰もが意見を言える風通しの良い企業文化

　同社独自の強みは、経営層と現場の距離が近いことです。福利厚生に関する提案や予算案は、幹部に直接打診できる体制が整っています。そのため、現場の意見がスピーディーに反映され、会社自体も新しい試みを後押ししてくれるスタンスであるため、従業員の「こんな制度があったらいいな」が形になりやすい環境です。

〈独自の福利厚生制度〉

〇子ども手当　20歳未満の子どもの人数×5,000円の支給　

〇永年勤続報奨金　勤めている年月の節目（３年・５年・８年・10年等）に報奨金の支給

〇面接に来ていただいた方にお車代1,000円支給（沖縄支店独自）

今後の目標「男性従業員が働きがいを感じられる魅力的な職場に」

　業種的なものだと思うんですが、コールセンターでも営業系だと男性が多いですが逆に電話を受けるところとなると男性が少ないです。給料も固定で歩合制ではないので、「コールセンター業務＝キャリアアップが見えにくい」というイメージがあり、キャリア志向の男性のニーズに合っていないのかもしれないです。男性従業員を増やすということを目標に、意見を出し合って形にしていくという自社の強みを生かし、男性従業員が働きがいを感じられる仕組みを検討していきたいです。　