株式会社Office双葉『柔軟な対応と密なコミュニケーションを大切にし、多様なスタッフが活躍できる職場を目指す』

記事番号: 1-13649

公開日 2025年04月18日

更新日 2025年04月21日

 

 

 「私たちの仕事は“お客様の新たな一歩”をサポートすること。」
 残されたご家族が亡くなった方の旅立ちに専念できるように と心を込めて清掃や遺品整理などを行う、株式会社office双葉でお話を伺いました。

 

  

 今回お話を伺ったお2人。右から、代表取締役の比嘉計さん、スタッフの新里虎太朗さん。

 

業務内容について


 私たちは、特殊清掃事業と遺品整理の2つをメイン事業としています。更に細かく申し上げると、いわゆるゴミ屋敷の掃除や、生前整理、火災現場の原状回復なども行います。
 1件の依頼の作業期間は内容や規模によって変わりますが、たとえば火災現場はとても時間がかかります。すす落としだけでも、1日3人で作業しても10日ほどはかかります。孤独死などの現場となると、警察の立ち入り許可が下りないと入れないので、依頼があってから作業完了までの期間が長くなりがちです。場合によっては1~2ヶ月かかりますし、作業中に相続などの問題が浮上して中断することもあります。
 お客様も様々なご事情や背景から依頼をされますので、どのスタッフに現場対応してもらうかは気を遣いますし、悩むところです。孤独死や自死の現場となりますと、お客様が急な出来事で混乱されている場合もありますので、どのように安心感を抱いてもらえるか、ということも考えながら対応しています。
 基本的に、回収した廃棄物を処理場まで運ぶためには、一般廃棄物収集運搬業許可が必要なのですが、弊社はそれを持ち合わせていないので、ごみの分別までを行い、各市町村で業務提携している業者に回収をお願いしています。

 

多様な人材が活躍できる職場づくり


 当社のスタッフは、役員やパートタイムの方を含めて7名です。うち女性が2名在籍しています。
 小さな会社なので、全員が現場で作業をします。私たちの業界ではおそらく、女性が現場で働くというのはかなり珍しいと思いますが、遺品整理などで女性宅の片付けもするので、その時に女性スタッフがメインだとすごく安心していただけます。お客様のためにも、現場の女性スタッフは必要です。
 また弊社では、フルタイムの契約社員としてトルコ人が1名在籍しています。彼もコミュニケーション能力が高く、日本語での会話もスムーズで、現場で活躍してくれています。
 スタッフの年齢にも幅があります。60歳過ぎのスタッフが最年長ですが、以前からハウスクリーニング業界に長く関わってこられた方で、誰よりもパワフルです。最年少は21歳(同席している新里さん)ですね。全体では30代~40代が多いです。

   

 実は、自分自身ちょっと素行の悪かった時期がありまして。そのような過去を持った人でも、我々の業界では活躍しやすいです。学歴や経歴などに関係なく、多様な人に活躍の場やチャンスがあるような職場を目指しています。

以前、パートタイムの事務職を募集した際には、「子育てをされている方は、職場に小さなお子さんを連れてきてもいいですよ」というような求人をしたこともあります。
 人は出会いやきっかけで変われると思うので、私もそのきっかけの一つになれたら嬉しいです。 

 

スタッフの心身両面での負担を軽くするための取り組み

 

勤務時間や健康管理について

 

 遺品整理や特殊清掃という仕事は、体力も要り、時に辛い現場もあるため、心身共に負担はかかります。弊社としては、スタッフに家庭や自分の時間を大切にしてほしいという思いもあり、日曜固定休の完全週休2日制を採っています。勤務時間は午前9時~午後6時ですが、その日の業務が早めに終わったらその時点で退社してもらっています。平均的には午後3時~4時ごろには退社できていると思います。依頼が増える時期でもスタッフの予定を考慮して調整しています。また、時間休にも柔軟に対応しています。通院や子どもの授業参観に行くなど、数時間業務を抜けられるような調整もしています。

 

 健康管理の面では、若い世代のスタッフがお金を浪費しがちで、余裕がなくなると食事を我慢してしまう可能性があるので、昼食と飲み物を福利厚生として毎日支給しています。食事や飲み物を抜いてしまうと、ケガや熱中症につながるので、そういったことのないように取り組んでいます。

 

 育児休業や産前産後休暇の制度については、これまでには利用対象のスタッフがいませんが、必要な人が出た場合には、必ず取ってもらえるようにします。
 

コミュニケーションを大切に

 

 私たちの業界は堅苦しい、とっつきにくい、怖い、そのようなイメージがあると思うので、スタッフ間でのコミュニケーションはとても意識しています。
 現場によっていろいろな背景があり、気持ちが重くなってしまう現場も少なくはありません。家財整理の契約を結んだあとに「あとはよろしくお願いします。」と書き置きを残して命を絶ってしまわれたこともありました。そのような現場に入る際にも、「最期に私たちを選んでくれてよかったよね。」とポジティブに考えて気力を保ち、精神的な負担を和らげるような声掛けをしています。
 業務とのメリハリをつけながら、みんなで楽しく話せるような時間をすごく大切にしています。そして仕事に対する責任感、やりがいをスタッフに感じてもらえるように、この仕事の需要や意義についてもしっかり説明しています。
 

     

 

「孤独死をなくしたい」という思い

 

 現在、地域包括支援センターから、一人暮らしの高齢者の方のお部屋の片づけも含めた依頼を受けています。週2回ご自宅にお邪魔して、安否確認とお部屋の清掃を行うようになって、数か月経ちます。先日、依頼してくださった担当の方にお会いしたのですが、その訪問先の高齢者の方がすごく明るくなった と喜んでいただきました。

 弊社としても、安否確認を兼ねたごみ出しサービスなどを民間事業としてできないかと、いろいろ検討しているところです。弊社には「孤独死をなくしたい」という目標があります。倒れてから発見に至るまでを3日以内に抑えることができれば、特殊清掃は必要なくなります。住宅のダメージはもちろん、遺族の方の金銭的負担、精神的負担も減らすことが出来ます。それを実現できるサービスを提供できたらいいな と思っています。

 今後、包括的サービスを事業として展開していければ、それこそ働きたい高齢者の方の雇用の場としても展開できると考えています。経済効果と社会貢献を同時に図れることはとても有意義だと思います。ぜひ、官民連携で進めていければ嬉しいですね。

 

今後の目標

 

 まずは健康診断をスタッフに受けさせたいです。それこそ健康管理ですよね。加えて、スタッフが資格や運転免許を取得したいということになれば、若い世代にも中型運転免許をとってもらいたいので、全額補助します。

 また、勉強会やセミナーにスタッフを参加させていきたいです。ありがたいことに、本当にすごい経歴の人たちにお目にかかれる機会なので、刺激を受けてもらいたい という思いがあります。

 更に、まだ社内で検討の段階ですが、お金を浪費しがちな若いスタッフが経済的に自立できるような取り組みとして、寮や社宅などを用意できるようにしていきたいです。

 福利厚生に関してまだまだ知識が浅いので、とりあえずやれることをやっていきたいと思っています。

 スタッフは財産ですから、働きやすい職場づくりに関することは、惜しみなく取り組んでいきたいです。

 

  

 

★スタッフへインタビュー★

新里 虎太朗 さん

    

Q1 仕事内容を教えてください。

 
 特殊清掃、遺品整理の作業を主に担当しています。他にも、道が整備されていないところにあるお墓や放置物件の草刈り、ハウスクリーニングといった小さな依頼での作業にも携わっています。また、高齢者の方の安否確認と部屋の清掃も私が担当しています。

 

Q2 これまでのキャリアを教えてください。

 
 以前は粟国島の建築関係の現場で働いていましたが、その仕事を辞めようかと思っていた時に、面白そうな仕事を探していたら特殊清掃に行き着いて、この仕事かっこいい!と思いました。調べているうちにoffice双葉のHPを見つけて連絡しました。ここでお世話になって約2年です。

 

Q3 やりがいを感じるところを教えてください。

 
 特殊清掃が一番楽しいです。汚れている部分がどんどん綺麗になって、最終的にピカピカで何もなかったかのようになるので、その光景にたどり着いたときにやりがいを感じます。

 

  

 

Q4 この職場の働きやすさのポイントを教えてください。

 
 スタッフの皆さんが優しくて、休みを取りやすいところです。

 

Q5 今後の意気込み

 
 見積もり作成やお客様への対応をできるようになって、現場リーダーなど役職に就きたいです!
 

 

代表者メッセージ


 弊社は、皆さまには馴染みが薄いと思われる「事件現場特殊清掃」をはじめ、「遺品整理・生前整理」「ゴミ屋敷」等を中心とした、ハウスクリーニング業者がなかなか出来ないような難易度の高い住居の片付け、清掃作業を県内全域で行っております。
 昨今、沖縄でも高齢化・核家族化・少子化が進み、孤独死や自死が問題になっています。そこに日々立ち向かうスタッフは、過酷な現場で作業を行っており、心身のケアはとても重要になってきます。スタッフは財産であり、これからも働きやすい環境整備に努めてまいります。

 遺品整理は、人生において何度も経験することではありません。ご依頼者様と出会わせていただいたご縁に感謝し、安心と信頼をいただけるような会社であり続け、超高齢化や独居老人増加などの社会問題を解決する会社を目指して、これからも日々精進してまいります。

   

会社概要

 株式会社office双葉
  代表者 : 代表取締役 比嘉 計
  業務内容: 特殊清掃・遺品整理・生前整理・終活相談 など

  

 

 

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