記事番号: 1-13427
公開日 2025年02月07日
更新日 2025年02月07日
ご意見
小学生の娘が不登校となり、市の適応指導教室「くくむい」に通っています。くくむいでは、臨床心理士をはじめ、発達や心理に高い専門性を持つ先生方が、娘の気持ちに寄り添い、温かい支援をしてくださっています。娘も、学校には行けない状況でも、くくむいには安心して通うことができています。くくむいは、娘にとって心の支えとなる大切な場所です。
しかし、最近、くくむいへの新規相談が断られることが増えていると伺いました。私も、発達に課題があるもう一人の娘のサポートをお願いしようとした際、「新規受付ができない」と言われました。相談件数の増加により、現場が対応しきれない状況があるとのことですが、不登校や発達の課題を抱える子どもや保護者にとって、くくむいは貴 重な支援の場であり、非常に残念です。
学校には、子どもに寄り添った素晴らしい対応をしてくださる先生もいらっしゃいますが、心ない言葉や対応によって子どもの心を傷つけてしまうケースもあります。そのため、学校で適切な支援を受けられずに苦しむ子どもや保護者が、くくむいのような適応指導教室を必要とする状況は続くと思われます。くくむいでの支援は、先生方が多くの相談や支援を抱えながら尽力しているからこそ実現していると感じています。しかし、この状況が続けば、対応に無理が生じ、支援の質を維持することが難しくなるのではないかと心配です。
適応指導教室は、不登校や発達に課題を抱える子どもたちが再び前向きに歩み出すために大切な場所です。私自身も、くくむいの先生方から娘への接し方を学び、親として成長を感じることができました。多くの子どもたちに支援が届くよう、新規受付再開と支援体制の強化をぜひご検討いただければと思います。
くくむいの支援を受けることで、子どもたちとその家族は新たな希望を見出し、前向きな一歩を踏み出すことができます。学校における先生方の対応や専門性にばらつきがある中で、適応指導教室の役割はますます重要です。どうか、予算確保や職員数の増員を含めた体制整備を進め、多くの子どもたちと保護者が支援を受けられる環境を実現し ていただきたくお願い申し上げます。
回答
日頃より、本市教育行政につきまして、ご理解とご協力ありがとうございます。 この度は教育相談室「くくむい」新規受入れの休止で残念な思いをさせてしまい大変申し訳ございません。
不登校児童生徒数は全国的に年々増加の一途で、本市も同様であります。それに伴い相談件数も増加しており、そのため支援員の業務負担がかなり過重となっていることから、令和6年8月29日から教育相談室「くくむい」の新規定期相談受け入れの休止をすることになりました。
当課は、こどもたちが楽しいことを見つけ、夢や希望を描けるように、支援を必要としているこどもたちや家族に寄り添っていきたい、また、困っているこどもたちや家族、学校の力になりたいという思いで親身になって支援を行っております。
そのような大切な場所を提供できない状況を避けるために、昨年度、今年度と相談員を増員して対応しておりますが、追い付いていない状況にあります。
引き続き、関係機関とも連携をとりながら、こどもたちの明るい未来のために支援体制を充実させるために取り組んでまいりますので、今後ともご理解とご協力の程よろしくお願いいたします。